yohnishi’s blog continued

webry blog から引っ越してきたブログです

2012-10-01から1ヶ月間の記事一覧

『As if I am not there』 - ボスニア戦争の悲劇を描くがやや上から目線

2010年アイルランド=マケドニア=スウェーデン共同製作の映画。原作はスラヴェンカ・ドラクリッチが1999年に出版した同名の小説。テーマ的には『サラエボの花』と重なってくる作品。 サミラ(Natasa Petrovic)は小学校の新米教師。今まで住んでいたサライェボ…

尖閣問題の問題整理(1)

●客観的に言えること ・政府の中国情勢に関する情報収集もしくは判断力に問題がある 理由として考えられる可能性は、1)そもそも中国における情報収集力に問題がある 2)情報収集力に仮に問題がなかったとしても、官邸にきちんと情報が上がってこなかった 3) …

石原慎太郎の橋下徹茶坊主化計画始動!

石原慎太郎氏が東京都知事を辞任して、国会で第3極を目指すそうだ。 石原慎太郎前東京都知事、よほど猪瀬直樹副知事を茶坊主として使うのがおいしかったと見えて、今度は橋下徹を茶坊主にして、自分はおいしいところをいただこうと計画しているようだ。 し…

10月韓国盤DVD化、韓国映画映画評

2012年9月以降に韓国でDVDとして刊行された(される予定の)韓国映画の、韓国の映画情報サイト、シネ21(一部ダウム映画)における評価を以下にまとめてみた。以下、発行日は Yesasiaサイト記載の発行日、分野はシネ21の区分によるもの、評価平均は評論家及び一…

iPS細胞移植手術大誤報の読売新聞の大アマ取材

Gooニュースに 読売新聞10/24付ニュースヘッドラインとして 「米国のインターネット検索最大手・グーグルが、同社が運営する地図サービス「グーグルマップ」で、島根県・竹島(韓国名・独島(トクト))について、韓国の住所を記載していたのを削除したことが…

『水のない海』韓国インディー映画

一方は、障碍、一方は心の傷から、世間とうまく折り合いがつけられない二人が出会い、互いに自分の居場所を尋ね当てる物語。 あらすじ チック症のひとつで、意図せずに罵り言葉が出てしまう障碍を持つ青年、ドンスは、主に食堂のアルバイトで食いつなぐ一方…

今年の「お前が言うな」大賞 決定!

石原知事「本当に卑劣だ」…橋下氏出自の記事で : 社会 http://t.news.goo.ne.jp/news/251261 呆れてものも言えん...

『トラフィック』- ルーマニア・ニューウェーブ映画発見の契機となった短編映画

先日紹介した、「Bonjour Tristesse」サイトにおける記事によれば、ルーマニア・ニューウェーブ映画の発見の契機になったのは、2004年のカンヌ国際映画祭においてカタリン・ミツレスク監督の『トラフィック』が最優秀短編映画に選ばれたのがきっかけだという…

ええっ! 若松孝二死す!?

こないだ元気に映画撮っていたジャン... と思ったら、交通事故死だと。 12日夜にタクシーにはねられ事故にあったときには命に別状なしの筈が夕べ容態が急変とか... 余りにも突然の死だ。 しかし、奇しくも今年1月テオ・アンゲロプロスが亡くなったのと同じ原…

一体型トイレは良くない

近所の電気量販店でシャワー便座(東芝製)が決算セールで割引になっていたので買ってみた。以前便器の水タンク内のパッキンが劣化して交換したこともあり、自力で取り付けられるだろうと、工事依頼なしで物だけの配達を依頼。 無事1~2時間程度の格闘で1階の…

『白い蝶』韓国インディー映画

誰にでもありがちな若かりし時の過ち。女性との心ときめく出会いと、その女性との気まずい別れ。そんな、ほろ苦い思い出を回顧する感覚で描いた作品。監督は大邱に在住しながら独立映画活動を続けているキム・サムリョク。 映画監督になる夢を持ちながら助監…

字幕なしのビデオは語学の勉強になるか?

昨年、韓国からSBSドラマ『根深い木』を録画したものを送ってもらったのだが、字幕がない上、時代劇のため、聞き取りだけでは何がなんだか分からない状態。それで、今度は韓国から原作小説を通信販売で買い込んで、春先に3ヶ月かかって何とか読破(読破した矢…

スペイン映画『アマドールからの贈り物』 - 死と生をつないでいくものがたり

スペインのフェルナンド・レオン・デ・アラノア監督の2010年作品。南アメリカから来た出稼ぎ家政婦の経験を描く。 マルセラ(Magaly Solier)とネルソン(Pietro Sibille)は南米からスペインにやってきた移民夫婦。バラの花を市場から盗んで花束を作って生計を…

NUMOの怪しい「アンケート」

朝日新聞の注目すべき連載「プロメテウスの罠」で、現在NUMO(原子力発電整備機構)をめぐる動きが報道されている。これも目から鱗の連載であるが、そういえば数年前、ある駅前でNUMOのアンケートを受けたことがある。 要は核廃棄物質の地下埋設処分に関する、…

『カフェ・ノワール』 - 映画評論家が撮った韓国独立映画

韓国有数の映画評論家であるチョン・ソンイルが2009年に撮ったインディー映画。原案はゲーテの「若きウェルテルの悩み」とドストエフスキーの「白痴」を足して割ったものだという。198分と長く、DVDも2枚に分かれている。その人脈をフルに活かしてか、『JSA…

俳優 大滝秀治氏死去

10/5の新聞各社の報道によると俳優の大滝秀治氏が、肺扁平上皮癌のため10月2日亡くなったそうだ。劇団民芸の重鎮として宇野重吉と共に活躍し宇野重吉亡き後は奈良岡朋子と共に共同代表を務めていたが、やはり印象に残るのは、映画における、独特なキャラクタ…

『俺の笛を聞け』- ルーマニア・ニューウェーブ映画の大傑作

ベルリン国際映画祭銀熊賞を受賞した、ルーマニア・ニューウェーブ映画の一作で、監督は、これが長編デビューのフローリン・セルバン。国内で公開されたのを知らずにイギリス盤DVDで鑑賞したが、熱帯美術館の配給で今年8月国内公開されている。おそらく国内…

『8月のクリスマス』 - 日本語字幕付きBlu-rayがリリース

ホ・ジノ監督の名作、『8月のクリスマス』のBlu-rayが韓国でリリースされた。しかも日本語字幕付きである。 『8月のクリスマス』のあらすじに関してはこちら。 http://movie.goo.ne.jp/contents/movies/MOVCSTD741/ 本作品は、まだ、韓流ブーム前の1999年7月…

『Before Your Eyes』- トルコ版「誰も知らない」と思いきや...

2009年に製作されたトルコ=ドイツ映画。大人の保護を受けられなくなった子供たちがサバイバルしていく話... と聞けば日本映画『誰も知らない』を想起するかも知れない。もちろんそういう側面もあるのだが、そこに至るまでの事情が日本とトルコでは全く異な…