yohnishi’s blog continued

webry blog から引っ越してきたブログです

ドキュメンタリー

『親になろうとしてごめんなさい~目黒・結愛ちゃん虐待死事件~』

2019.10.27(日)のフジテレビ、ザ・ノンフィクションは『親になろうとしてごめんなさい~目黒・結愛ちゃん虐待死事件~』であった。船戸雄大被告の実像を追ったプログラムであったが、ここに描かれた船戸雄大被告は決して世間が思っているようなモンスターで…

イスラエルの旧ソ連人売春婦の実態を描いた『Women for Sale』

イスラエルのドキュメンタリスト、ニリ・タルによる2005年のドキュメンタリー映画。イスラエルにおける旧ソ連人売春婦の実態を描く。 イスラエルでは売春が合法なのだそうである。そのイスラエルに旧ソ連諸国から売春婦が集まってくる(約2万人)。実は旧ソ連…

キム・ドンウォンコレクション DVDボックス

韓国のDS Mediaから、日本でも劇場公開された『送還日記』を含む、キム・ドンウォン監督の全作品DVDボックスが刊行された。 『送還日記』は、朝鮮戦争時捕まって、終身刑や長期刑を宣告されて服役していた元北朝鮮軍捕虜の、キム・デジュン政権時代に恩赦を…

中国の高齢化社会到来を先取りするドキュメンタリー『我最後的秘密』

蘇州の古い街の一角に住む90歳の老婆と彼女を介護する60過ぎの農村出身の女性の模様を7年間に亘り追跡したドキュメンタリー。 孫暁霞は2000年現在90歳近くなる老婆。彼女は革命前大地主の家に生まれ、末娘と言うこともあって親から溺愛されて育った。大学時…

『The Cove』上映中止騒動

『靖国』に続いて『The Cove』も上映中止騒動が起こっているようだ。 毎日jp gooヘッドライン http://news.goo.ne.jp/article/mainichi/entertainment/movie/20100605ddm012040002000c.html こういう、日本にとって「不愉快」な言論を封じようとする人々の発…

『The Cove』はオリジナル版を見ないと批判できない?

いろいろ話題沸騰になっているイルカ漁告発映画『The Cove』であるが、ともかく映画を見てみないと話にならないので、アメリカ盤DVDを入手。すでにたくさんのサイトで内容が紹介されているので、改めてここでその内容を紹介することはしない。 ただここでイ…

『The Cove』アカデミー賞受賞の波紋

日本のイルカ漁を批判したアメリカのドキュメンタリー映画『The Cove (入り江)』がアカデミー賞ドキュメンタリー賞を受賞した。 その受賞を伝えるTVのワイドショーなどのメディアの反応である、決してメッセージが評価された訳ではなく、エンタテインメント…

仏が強奪した朝鮮王朝の図書、韓国が永久貸与を要請

という、記事が3/8朝日新聞に出ている。 http://www.asahi.com/international/update/0308/TKY201003080008.html この図書は元々江華島にあった朝鮮王朝王室の書庫「外奎章閣」にあったもので、1866年の江華島事件でフランス軍が持ち去った物。この書籍に関…

在日韓国・朝鮮人とバッシングを受けるトヨタ自動車との共通点

トヨタ自動車欠陥車問題で、豊田章夫社長がアメリカ議会公聴会に召喚されているというニュースを見て、思い出したことがあった。 私の知人で在日韓国人のRさんという方がいて、彼は、東京都内でピザ店を営んでいる。在日の実業家は通称名で事業を行っている…

ポルポト被害者 vs. 加害者ドキュメンタリー映画 『S21: クメール・ルージュの殺人マシーン』

本作品は山形国際ドキュメンタリー映画祭でも上映された、衝撃的なドキュメンタリー映画。クメールルージュが崩壊した現在、S21と言われた強制収容所からの生還者(被害者)と、当時S21に働いていた兵士(加害者)が、今になって、当時お互いに何を考えていたの…

オバマ政権の今、映画『誰が自動車を殺したのか?』を改めて考える

この映画は2006年6月アメリカで公開され、『不都合な真実』と共に話題になりヒットしたドキュメンタリー映画。ビッグ3が沈没し掛かり、アメリカの自動車産業界が大きな岐路に立たされている現在、自動車産業界の今後を考える上でも必見の映画と言える。 こ…

パレスチナで和平を模索する人々を描くドキュメンタリー 『エンカウンター・ポイント』

日本で劇場未公開であるパレスチナ事情を紹介するドキュメンタリー映画のなかで是非推薦しておきたい映画を2本挙げるとすれば、今のところ、以前紹介した『ガザに死す』と本作品である(但し『ガザに死す』の方は以前NHKで放映されたらしい)。 本作品は…

ベトナム養子の故郷への帰還 - 『ダナンから来た娘』

1975年南ベトナム陥落前夜、2000人以上のベトナム人の子供たちがベトナムを離れアメリカに向かった。彼らの多くはアメリカ人との混血(アメラシアン)であり、ベトナムが社会主義化された後迫害される虞があるとして、アメリカが「人道的」にアメラシアンの孤…

『ガザに死す(Death in GAZA)』 - 監督が命を掛けて撮った最後の映像

イスラエルとパレスチナの軍事衝突の最前線における模様を子供たちの暮らしぶりを中心に記録したドキュメンタリー映画。本作品を作ったビデオジャーナリスト、ジェームズ・ミラー(James Miller)は、2003年 パレスチナ人による自爆攻撃の最も激しいヨルダン川…

『バックドロップ・クルディスタン』 - 日本映画

本日、日本映画学校土曜上映会で『バックドロップ・クルディスタン』が上映されてそれを見に行った。 監督は日本映画学校中退の野本大、製作・編集はやはり日本映画学校卒業生の大澤一生。2007年山形国際ドキュメンタリー映画祭、市民賞、奨励賞受賞作品であ…

ベトナムボートピープルを描いた映画 『Journey from the Fall』 (2006)

おそらく多くの人は「ボートピープル」という言葉は聞いたことがあるだろう。しかし彼らの実態をどれ程知っていただろうか?生活に困窮して国を脱出したらしい、程度の認識しかなかったのではないだろうか。この映画は彼らが直面した苦難に真っ正面に焦点を…

韓国ドキュメンタリー映画『ナヌムの家』3部作 日本語字幕付きDVD発売中

従軍慰安婦を扱った、ビョン・ヨンジュ監督の『ナヌムの家(原題: 낮은 목소리[低い声])』の三部作が収められたDVDが韓国で発売になっている。日本ではパンドラが配給しており、1作目の『ナヌムの家』のみレンタル用VHSも出ているが1本45000円と個人では手…

アメリカ映画『Wings of Defeat (邦題: 特攻 -TOKKO-)』

日系米人リサ・モリモト監督が神風特攻隊への生き残り隊員たちにインタビューを行ったドキュメンタリー映画。原題の『Wings of Defeat』は「敗北の翼」という意味で、日本での公開邦題よりも原題の方がこの映画の内容を示すのにふさわしい。 既に日本公開時…

パレスチナを描いたドキュメンタリー映画「ガザ回廊 (Gaza Strip)」

2002年、アメリカのドキュメンタリー映画監督ジェームズ・ロングレイにより製作されたガザ地区のドキュメンタリー映画。2001年ロングレイは第2次インティファーダ真っ最中のガザ地区で、ガザ市民の日常生活に関して、3ヶ月に及ぶ取材を敢行し74分のドキュメ…

イスラエルの隔離壁建設政策を問うドキュメンタリー映画「Wall」

現在イスラエルはパレスティナ西岸およびガザ周辺にて、莫大な国家予算を使い、隔離壁(アパルトヘイト・ウォール)の建設を着々と進行させている。ガザ地区では隔離壁の影響で巨大な刑務所 or 強制収容所と化しているといわれるが、我々日本人にはそれがいっ…