yohnishi’s blog continued

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ハンガリー

『コンフィデンス/信頼』- イシュトヴァン・サボー監督によるハンガリー映画の傑作

ハンガリーを代表するイシュトヴァン・サボー監督による1979年作品。1980年ベルリン国際映画祭で銀熊賞を受賞しているほか、アカデミー賞外国語映画賞ハンガリー候補作に選出。 あらすじはこちら(Goo映画) http://movie.goo.ne.jp/movies/p11480/index.html …

ハンガリー・ベスト12映画に選ばれた『シンドバッド』

『アラビアン・ナイト』の中の「シンドバッドの冒険」に触発されて書かれたハンガリーの小説家・ジャーナリスト、ジュラ・クルディ(Gyula Krudy)の「シンドバッド」連作小説(1911-17)をモチーフにして作られた映画作品。19世紀ハンガリーを舞台に、シンドバ…

タル・ベーラ、映画監督引退を表明

東京フィルメックスのサイトをのぞいていたら、今期上映されるタル・ベーラの『ニーチェの馬』の説明にこうあった。 「ベルリン映画祭で銀熊賞(審査員特別賞)を受賞したタル・ベーラ待望の最新作にして最後の作品。」 えっ、タル・ベーラ死んだか、と思い…

ハンガリー動乱入門映画『君の涙ドナウに流れ』

2006年ハンガリー映画。ハンガリー動乱(1956年)を描いた作品。 本作品のあらすじに関してはこちら(Goo映画) http://movie.goo.ne.jp/contents/movies/MOVCSTD11633/ ハンガリーの水球選手と反体制運動にかけずり回る女学生との恋愛を通じて、1956年のハンガ…

ハンガリー古典映画 ミクローシュ・ヤンチョー監督 『帰路 (Igy jotterm)』

日本では『ハンガリアン狂詩曲』(1978)『密告の砦』(1966)が公開されたことのある、ミクローシュ・ヤンチョー監督の1964年作品。第2次大戦終結直後、家へ帰ろうとするハンガリー青年とロシア兵の友情を描いた作品。 第2次世界大戦終結直後、あるハンガリー人…

スターリニズム体制下のハンガリーを描いた『Diary for My Children』

日本ではおそらく全く紹介されたことのないハンガリーの女流監督、マルタ・メザロシュ(Márta Mészáros)の日記三部作の第一作目。監督の自伝的要素の大きな作品で、ハンガリーの戦後社会主義体制に対する、個人の目から見た批判的視点が反映された作品。本作…

日本で知られざるハンガリー映画 カーロイ・マック監督 『愛 (Szerelem)』

1971年第24回カンヌ映画祭審査員特別賞を受賞したハンガリー映画で日本では未公開の作品。夫が1956年のハンガリー動乱で逮捕され、その帰宅を待つ妻と、義母との関係を描いた作品。イギリスのSecond Run DVDよりリリースされた「ハンガリー傑作コレクション…

『サタンタンゴ』DVDが到着

先日、タル・ベーラの『サタンタンゴ (Satangango)』DVDが近日発売になると書いたが、注文していたDVDが到着した。 期待していた画質だが、残念ながらアナモルフィック収録ではなく、やはりレターボックス(ユーロピアン・ビスタ)。但し、FACET Videoによって…

タル・ベーラの『サタンタンゴ』 NTSC版DVDが発売

"Satantango" Béla Tarr (1994) 上映時間が7時間以上に及ぶタル・ベーラの『サタンタンゴ』。既にPAL盤はイギリスのArtificial Eyeから発売されている(リージョン2)が、NTSC盤がアメリカのFACETからいよいよ出る。元々は一昨年の秋か暮れに出るはずだったの…