yohnishi’s blog continued

webry blog から引っ越してきたブログです

2012-09-01から1ヶ月間の記事一覧

「アメリカ、尖閣見捨てない」は本当か?

9/17のNHKニュースで報道された、アメリカのパネッタ国防長官の「日中両国の領土紛争に関しては、当事者間での平和的な解決を望むという発言」、これは「尖閣には日米安全保障条約を適用する」とも発言したことで、日本ではアメリカは尖閣を見捨てるつもりは…

9月韓国盤DVD化、韓国映画映画評

2012年9月以降に韓国でDVDとして刊行された(される予定の)韓国映画の、韓国の映画情報サイト、シネ21(一部ダウム映画)における評価を以下にまとめてみた。以下、発行日は Yesasiaサイト記載の発行日、分野はシネ21の区分によるもの、評価平均は評論家及び一…

催涙系だが類型に必ずしも陥らない - 韓国映画『ママ』

三組の母子の愛情と葛藤を描いた作品。催涙系の映画であることは間違いないが、必ずしも説教調でも、単純に母親の愛は偉大だと礼賛する訳でもない点は評価できる。そのあたりが題名が「オンマ」ではなく「ママ」であるゆえんであろう。 一組目の母子は先天性…

『ハポン』 - 自殺を決意した男の心の彷徨を描く

スペイン語で「日本」と名づけられたこの作品は、日本とは何の連関もない。都会で疲れ果て、孤独に陥って自殺を決意した男が、メキシコの田舎にやってくるが、そこで再び生きる力を取り戻していくというお話。メキシコの映画監督、カルロス・レイガダスのデ…

『ハリウッド・キッドの生涯』- 韓国版「ニュー・シネマ・パラダイス」5,60年代の回顧が良い

維新革命以後初めて朝鮮山岳パルチザンを描いた『南部軍』、そしてヴェトナム戦争を描いた『ホワイトバッジ』で知られ、最近では『折れた矢』で奇跡の復活を遂げたチョン・ジヨン監督の第3作(1994年)。 映画愛で回顧する、韓国の1950-60年代! とはいえ、社会…

ルーマニア・ニューウェーブ映画とは

2000年代後半よりルーマニア映画の新しい流れが世界的に注目されている。国内でもこのニューウェーブの一環である『4ヶ月、3週間と2日』(監督)が公開されまたこの流れを汲む、ルーマニア人監督ラデュ・ミヘイレアニュによるフランス映画『オーケストラ』が公…

『クリスマスの次の火曜日』- ルーマニア版「ウホッホ探検隊」

『ウホッホ探検隊』という根岸吉太郎監督/森田芳光脚本(主演、十朱幸代、田中邦衛)の映画があった。惜しくも若くして亡くなった干刈あがたの自身の離婚体験を元に描いた同名の小説が原作である。映画も小説も良かったのだが、内容を必ずしもわかりやすく表現…

『火車』 - 宮部みゆき原作推理小説を韓国で映画化

宮部みゆきの代表作とも言える小説『火車』を韓国で映画化した作品。監督はあの『ナヌムの家』三部作、さらに『密愛』『バレエ教習所』と撮ってきたビョン・ヨンジュで脚色も担当。商業映画監督としての成長ぶりがうかがえる。 ソウルで動物病院を経営するチ…

小田嶋 隆の慧眼

小田嶋 隆の日経ビジネスオンラインの一年前の下記記事 日経ビジネスオンラインからのメールで遅ればせながら知ったが... 「私も原子力について本当の事を言うぞ」2011.9.9 http://business.nikkeibp.co.jp/article/life/20110908/222523/?mlt 読売新聞が社…

『愛到底』 - 台湾イケメン男優カタログ! オムニバス映画

愛に関するオムニバス映画だが、さながら今時の台湾売れっ子イケメン男優カタログのような映画。 第1話『三声有幸』監督:ギデンズ 阿正(范逸臣)は病院で小路(莫子儀)という男に声をかけられる。自分と声が同じなので話かけたのだという。彼は不治の病でまも…

『ウンキョ』 - 老詩人の女子高校生への恋慕を描く韓国映画

2012年4月公開されて話題になった韓国映画。高名な老詩人の女子高生への思いを描く。原作はパク・ボムシンの同名の小説。パク・ヘイルの特殊扮装による老人役が話題に。 教科書に彼の詩がのるほどの高名な国民詩人で、気難しいイ・ジョキョ(パク・ヘイル)。今…

Blu-rayディスクにおける、1080i/50Fps映像の再生

韓国映画『高地戦』の英国盤Blu-rayディスクをAmazon.UKから購入してみた。韓国盤DVDは購入していたのだが、やはり高精細な画像で見たいというのと、韓国ではBlu-rayが売れていなくて高く、すぐ絶版になってしまう(そもそも韓国にはBlu-rayプレス工場がない…

『レイラの誕生日』 - パレスチナの生活感覚をユーモアで描く

ヨルダン川西岸、パレスチナ自治区の不条理な日常生活を、厳格な元法律家であるタクシー運転手と、彼の遵法意識が空回りしてしまう不条理な生活環境とのフリクションを通してブラックなユーモアを以って描いた作品。ブラックではあるが、最後の後味は悪くな…

『犯罪との戦争: 悪い奴らの全盛時代』 - チェ・ミンシク演じる狸親父キャラに注目

チェ・ミンシクが久々に出た映画として話題になった作品。ヤクザもの、「男の世界」を描いた作品ではあるが、「男の美学」をナルシスティックに描くというよりは、男の無様さを描くことも含めてかなりコミカルな作品。監督は『許されざる者』『ビースティ・…

「放射能地域の人、結婚せぬ方が」

8月30日付の朝日新聞の報道によると、公益財団法人・日本生態系協会の会長が、福島原発事故について触れた7月の講演で、「放射能雲が通った地域にいた人々は極力結婚しない方がいいだろう」「結婚して子どもを産むと、奇形発生率がドーンと上がる」など…

「貧しい漁民」って何だ!?

今朝のNHKのニュース。 尖閣諸島問題で、石原慎太郎が、「貧しい漁民のため、漁船だまりを作る」としゃべっていた。 「貧しい」漁民って何だ? すべての漁民=貧しい、ってことか? それとも 尖閣諸島に漁船だまりをつくると、今まで貧しさで漁に出られなかっ…

『パパは出張中』- クストリッツァの長編第2作

『アンダー・グランド』『黒猫・白猫』『ライフ・イズ・ミラクル』等で知られるエミール・クストリッツァ監督の第二作。1950年前後のユーゴスラビアを舞台に秘密警察に翻弄される一家を描く。 あらすじはこちら(Goo映画) http://movie.goo.ne.jp/movies/p110…