yohnishi’s blog continued

webry blog から引っ越してきたブログです

2013-01-01から1ヶ月間の記事一覧

帯盛迪彦監督死去

1/25の各紙の報道によると、『高校生ブルース』などで知られる帯盛迪彦(おびもり・みちひこ)監督が、1/18敗血症のため亡くなったという。大島渚監督と同じ80歳だった。 スポーツ報知(オンライン版)の報道によれば大島渚監督死去の報道でショックを受け体調が…

1月韓国盤DVD化、韓国映画映画評

2013年1月以降に韓国でDVDとして刊行された(される予定の)韓国映画の、韓国の映画情報サイト、シネ21(一部ダウム映画)における評価を以下にまとめてみた。以下、発行日は Yesasiaサイト記載の発行日、分野はシネ21の区分によるもの、評価平均は評論家及び一…

『Gabi -国境の愛-』

1990年代の韓国映画でいち早くスタイリッシュな映像を提示して話題となった『接続』や 映画版『ファン・ジニ』を監督した、シネマ・サービス副社長も務める、チャン・ユニョンによる娯楽作。朝鮮朝末期の日本-朝鮮-ロシアを巡る駆け引き、極東西部劇を珈琲を…

韓国映画『チャッコ』 - 日本語字幕付きでこの幻の名作を見られる幸福

日本国内未公開のイム・グォンテク監督、1980年の名作『チャッコ』。Seoul Selectionから出版されているKorean Film Directorシリーズのイム・グォンテクの巻を読んで、是非本作を見てみたいと切望していたが、ついに日本語字幕付きDVDで対面することができ…

『花嫁たちの歌 (The Wedding Song)』 - 視線の良さが光るフランス=チュニジア映画

第2次大戦中、ナチ占領時代のチュニジアを舞台に、引きされていくユダヤ人とアラブ人少女の友情を描いた作品。個人的には大特薦作品。我々日本人が全く気づいていなかった様々な視点を提供してくれる。 時は1942年、チュニジアのチュニス。ユダヤ人のミリア…

イム・グォンテク監督の『族譜』が日本語字幕付きDVD化!

1978年にイム・グォンテク監督が撮った彼の67番目の映画作品。原作は梶山季之の同名の短編小説。創氏改名を迫られて苦痛の決断を下したある地方名望家と彼の創氏改名を迫られた日本人職員の苦悩を描く。 以下、DVDの解説書にあるあらすじ紹介を翻訳して内容…

大島渚監督死去

各紙の報道によると2013年1月15日、大島渚監督が肺炎のため80歳で死去したという。脳出血で倒れた後、1999年に『御法度』を撮ったのが最後の作品になった。若松孝二監督の死去に引き続く、かつての反骨精神を体現した「モノ言う監督」の逝去に一つの時代が去…

2012年韓国盤韓国映画Blu-ray一覧

韓国では以前書いたようにBlu-ray市場が十分立ち上がっておらず、そもそも韓国にBlu-rayのプレス工場がない(現状は台湾プレスかアメリカプレス)。そのため、Blu-rayの価格も、あまりこなれていない。もちろんクレイジーと称される日本盤価格よりは安いのであ…

これからは高視聴率が歓迎されない時代が来る?(1)

新聞通信調査会「メディア展望」2012-02(No. 612)号を見ていたら、立命館大学の金山勉氏が「オバマ陣営、独自の広告戦略が奏功 有権者の個人情報を積極活用」という記事で、ニューヨークタイムズ・オンライン版の記事を引きながら、資金力で劣るオバマ陣営が…

安倍内閣は「江戸幕府」

昨年末の特番「そうだったのか!池上彰の学べるニュース」(TV朝日系 2012.12.28)が非常に良かった。かつて池上彰氏が出演していた、今は亡きNHKの「週刊こどもニュース」の果たすべき役割を引き継いで、不定期に放映されるシリーズである。 特に、今回の安倍…

『女朋友。男朋友』 - 「ORZボーイズ」の楊雅喆(ヤン・ヤーチェ)監督4年ぶりの新作

非常に感銘深かった『ORZボーイズ』の楊雅喆監督の4年ぶりの新作と聞けば、当然期待せざるを得ない。今年度、第49回台湾金馬奬7部門にノミネートされ、最優秀女優賞および観客賞に輝いている。 2012年台北。ある女子中学校で学校でショートパンツをはかせろ…

NHK朝の連ドラのキーワードは「分かりやすさ」

以前『梅ちゃん先生』の演出のひどさを指摘した。後半の『純と愛』も、たまに見たり、総集編を見てみると、最近のNHK朝の連続ドラマのキーワードは「分かりやすさ」のようだ。 前半の『梅ちゃん先生』に関して言えば、ステレオタイプの演出と、ナレーション…

『折れた矢』 - チョン・ジヨン監督13年ぶり復帰作

2012年に公開された、『南部軍』『ホワイト・バッジ』等で知られるチョン・ジヨン監督の最新作。1998年に『カッ』が興業失敗して以来、13年ぶりの本格的長編作品。興行的にも340万人を越える観客動員・ヒットを記録し、チョン・ジヨン監督の復帰を印象づけた…