映画
Post Mortem - 『ジャッキー』のパブロ・ラライン監督日本未公開映画 2010年に製作されたチリ映画。『ジャッキー/ファーストレディ 最後の使命』のパブロ・ラライン監督による「チリ独裁三部作」の第2作。1作目は『トニー・マネロ』、第3作は『No』で両作と…
1965年ポーランド映画。日本国内では2005年にNHK BSで放映されたのと、2017年、イメージフォーラムで開かれたチェコ・ニューウェーブ上映会で1回だけ上映された模様。ビデオディスクは国内では出ていない。おそらく、国内で配給権を持った配給会社はないので…
「頻発する誤訳、過剰な意訳、女性卑下等映画翻訳関連論争続く」 2016.7.16 ダウム映画 (韓国語) http://magazine2.movie.daum.net/movie/34644 日本でも字幕翻訳家、戸田奈津子氏に対する論争があるが、同じような問題が韓国でも.... そういえば先日、太田…
セクシャル・ハラスメント問題を初めて本格的に扱ったエジプト映画として、エジプト中の話題をさらった作品。エジプト公開2年を経過して、欧米でも徐々に知られるようになった。海外では『Cairo 678(カイロ678、英題)』、『les Femmes du Bus678(678番バスの…
ハリウッドの、映画製作ビジネスとしての側面をえぐり出した作品。非常に面白いが、一方、映画の世界に夢を見いだしたい人には、ここまで金計算尽くで映画の設定、プロットやストーリーが決められているのかと知れば、幻滅してしまうかもしれない(特に第二部…
エジプト映画『ヤコービアン・ビルディング』を脚色した脚本家、ワヒド・ハミッドWahid Hamid(『ヤコービアン・ビルディング』の監督、マルワン・ハミッドの父)によるシナリオによって撮られた作品。夫の出世のため、自分がキャスターを務めるTV番組を、女性…
東京フィルメックスのサイトをのぞいていたら、今期上映されるタル・ベーラの『ニーチェの馬』の説明にこうあった。 「ベルリン映画祭で銀熊賞(審査員特別賞)を受賞したタル・ベーラ待望の最新作にして最後の作品。」 えっ、タル・ベーラ死んだか、と思い…
以前本ブログで取り上げたエジプト映画の傑作『ヤコビアン・ビルディング』 (http://yohnishi.at.webry.info/200906/article_5.html)。その内容のすばらしさに感服したものの、エジプト盤DVDはレターボックスと画質的に不満。どこかに高画質のものがないかと…
2007年製作のイスラエル映画。突然父親が失踪した家族のその後を追った作品。 現代のイスラエル。イェルサレムに住むカウフマン一家は夫エリ(Shmuel Vilozni)、妻アルマ(Limor Goldstein)、中学生(多分)の息子ムナハム(Michael Moshonov)と小学生の息子デビ…
1982年のイスラエル軍によるレバノン侵攻に一兵卒として参加したはずの、アリ・フォルマン監督自身の、侵攻の際の記憶の欠落を一つ一つ探し出すことで、改めて自分自身の戦争責任に気付いていくというアニメーション映画。 あらすじはたとえばGoo映画(http:/…
人のあまり見ない映画ばかり漁っているので、あまりハリウッドの鳴り物入り大作を見る気になれない自分であるが、クリント・イーストウッドの作品ということで遅ればせながらレンタルDVDにて鑑賞。良い意味で期待を裏切られた作品だった。 『父親たちの星条…
1964年にミハイル・カラタゾフ監督の手によって旧ソビエト、キューバ合作で製作された映画。バティスタ政権末期のキューバの社会的・政治的雰囲気を描いた作品。当時のキューバ革命の正当性を訴えるプロパガンダ映画であることは間違いない。しかしその映像…
総予算160億ウォンをつぎ込んだ韓国製パニック映画『海雲台』。ポン・ジュノの『ケムル(邦題:グエムル -漢江の怪物-)』あたりをパニック映画と見れば、必ずしも韓国最初のパニック映画とは言えない。ただ、自然災害を扱ったパニック映画としては、おそらく韓…
先日書いたイスラエルの相撲映画『サイズの問題』が、以下のブログによると、 http://blogs.yahoo.co.jp/shingenolza79/59508834.htm 韓国でこの4月に公開されるそうだ。韓国の映画会社の反応、早い... っていうか、本来なら日本の配給会社が真っ先に反応し…
イスラエルの通販会社からのメールを見てみたら、イスラエルの相撲映画が2/8にDVDリリースされるという。題名は、『サイズの問題(Sipur Gadol)』という2009年の映画で、イスラエルの日本食レストランで働く男が、ダイエットをやめて相撲の世界に挑戦するとい…
経営悪化が噂されていたシネカノンが、ついに会社更生法適用となった。浅川巧の生涯を描く『白磁の人』の制作からシネカノンが外れた(現在は東映系子会社が製作担当予定)という話を聞いていたので、いずれこうなるとは思っていたのだが... 『フラガール』な…
過去のどのメキシコ映画よりもたくさん国際的な賞を取ったという2006年のメキシコ映画。反政府ゲリラを支える農夫たちの暮らしを描く。 ドン・プルタルコ(Don Angel Tavira)と彼の息子ヘナロ(Gerardo Taracena)、孫のルシオ(Mario Garibaldi)は農業を営みな…
本作品は2004年に製作されたアンゴラ映画で、アンゴラで初めて製作された映画3本の内の1本である。テーマはアンゴラ内戦で首都ルアンダに避難してきた少年がルアンダで自分の行く先を文字通り見失ってしまう姿を描いた作品である。 1991年、アンゴラ内戦がま…
9月に韓国でDVDとして刊行された(される予定の)韓国映画の、韓国の映画情報サイト、シネ21における評価を以下にまとめてみた。以下、発行日は Yesasiaサイト記載の発行日、分野はシネ21の区分によるもの、評価平均は評論家及び一般ネチズン評価の平均値(満点…
アメリカの小説家サローヤンの小説をベースにしたロシア映画『Banishment(追放)』。もつれた結婚生活を描いた作品。 アレックスとヴェラ夫婦は二人の子供をつれて都市を離れ、アレックスの田舎に移住する。一見仲のよさそうな夫婦だが、やがて家族内のコミュ…
チュニジアはアラブ世界でも比較的治安が安定し、ヨーロッパにとってアラブ随一のリゾート国として知られている。フェミニズムは、アラブ世界で、アラブの伝統的価値観を破壊する西洋かぶれの思想として排撃される傾向にある様だが、治安の安定しているチュ…
2007年のウルグアイ映画。1988年、教皇ヨハネ・パウロII世がウルグアイを訪問した実話を元に、教皇の訪問に翻弄された貧しい庶民たちの悲喜劇を、ある密輸屋家族を中心に描いた作品。この映画に描かれたエピソードの大半は事実だという。 Beto(César Troncos…
3. 字幕情報の抜き出し 3.1. DVDの字幕情報 DVDでは、字幕情報は基本的には画像情報の形で持っている。これは将来どんな言語(文字)が出てきても対応できるようにするためである。DVDから抜き出せる(リッピングできる)情報としては各字幕の画像情報とスポティ…
2006年製作のアルゼンチン映画で両性具有をテーマにしている。監督は女性のルシア(リュック)・プエンソ。監督の名前に何か聞き覚えがあると思ったら、『オフィシャル・ストーリー』のルイス・プエンソの娘のようだ。 15歳の少女アレックス(イン・エフロン)は…
2.2 字幕作成ソフトのインストール DVD再生環境が整ったら次は字幕作成に使うソフトウェアを入手・インストールする。ソフトウェアとしては次のものを入手する。 ○オリジナル字幕リッピングソフト 元々ある字幕ファイルを抜き出すソフト。 SubRip http://exa…
2. 準備 2.1 海外製DVD再生環境の整備 2.1.1 DVD再生の基礎知識 DVDの規格は日本メーカーによって開発されたが、ハリウッドの映画メーカーの要求によりDVDにはリージョンコードという規格が導入された。これはDVDを他国市場で簡単に再生させないようにする仕…
1. はじめに -字幕翻訳による外国語学習の勧め- 外国語映画をやドラマを字幕なしに聞き取れるようになりたいと、外国語学習に挑戦する人がいる。もちろん外国語学習の動機としてそれは立派ではあるが、途中で、外国人の友人を見つけるなど他の外国語学習動機…
本来は本年春にでも日本公開予定だった本作品、チュ・ジフンの麻薬所持事件のため10月までに公開が延期になったというケチがついてしまった。 『妻が結婚した』もそうであるが、どちらかといえば過去「男性為主」1)的視点からの作品が大半を占めていた韓国映…
1994年製作のガザを舞台にしたパレスチナ映画。ガザを舞台にした劇映画としては初めて製作された作品。監督は『ガリレアの結婚』、『ルート181』のミシェル・クレイフィ。 舞台はガザ近郊の海沿いのパレスチナ難民キャンプ。そこに住む少年ユセフ(モハムド…
先日紹介したアラン・リクリス監督の知られざる名作、『Cup Final』のイスラエル(PAL)盤を入手した。画面比は4:3だが(オリジナルフィルムはIMDBによれば1:1.66のようだ)、全台詞にわたってオプショナルのヘブライ語/英語字幕がついている点がありがたい。リ…