yohnishi’s blog continued

webry blog から引っ越してきたブログです

2010-06-01から1ヶ月間の記事一覧

6月韓国盤DVD化、韓国映画評価

6月に韓国でDVDとして刊行された(される予定の)韓国映画の、韓国の映画情報サイト、シネ21(一部ダウム映画)における評価を以下にまとめてみた。以下、発行日は Yesasiaサイト記載の発行日、分野はシネ21の区分によるもの、評価平均は評論家及び一般ネチズン…

破綻している読売新聞の所得増税反対論

読売新聞ははっきり所得増税反対(→消費税増税賛成)の立場に立っている。6月29日の一面の記事では、菅首相が演説で、カルロス・ゴーンを例に挙げて、このような人にはしっかり税金を払って貰いたい、と述べたことを取り上げて、所得税最高税率引き上げ論は大…

安部穣二がモデルの恋愛映画『複雑な彼』

1966年大映映画。三島由紀夫原作で『塀の中の懲りない面々』で知られる作家の安部穣二の若き日の姿がモデルになっているそうである。主演は田宮二郎。 あらすじに関してはこちらを参照 Goo映画 http://movie.goo.ne.jp/movies/PMVWKPD21936/ 良家のお嬢様と…

『北京の自転車』、「中国映画の全貌」にて上映

以前ブログで紹介したワン・シャオシュアイ監督の『北京の自転車』が、今夏「中国映画の全貌2010」にて上映される。どうもようやく国内で配給会社がついたらしい。この名作を日本語字幕付きでご覧になりたい方はこの機会をお見逃しなく。 K's Cinema 「中国…

日本人意識を撃つ、大島渚の映画作品『帰って来たヨッパライ』

フォーク・クルセイダーズによるヒット曲『帰って来たヨッパライ』をフィーチャーした1968年の、大島渚監督による、スラップティックというかシュールレアル・コメディ映画。題材はお気楽な歌詞とは対照的に日本人の在日朝鮮人への意識を問い糾すものとなっ…

陳情に人生を賭ける人々を映したドキュメンタリー映画 『北京陳情村の人々』

中国・北京、北京南駅近くにある政府の陳情受付事務所。ここには中国全土から陳情に来る人々が集まってくる。長い人は陳情のため、事務所の近くに泊まり込み何年もこの事務所に通い続ける人も多い。この事務所に集まる人々の姿を1996年から2008年に亘って追…

『北京陳情村の人々』の趙亮監督作品集DVDボックス出る!!

中国ドキュメンタリー映画に関心のある方(...なんているのだろうか?)注目!! 2009年東京フィルメックスで上映された『北京陳情村の人々』の趙亮(チャオ・リャン)監督のDVDボックスが先日フランスで発売された。発売前に予約しておいたものが本日我が家に到着…

北村兼子と朴敬元

6月19日付朝日新聞土曜版を見ていたら、磯田道史氏が歴史上の人物の言葉を紹介するコラム「磯田道史のこの人、その言葉」の中で北村兼子について言及していた。北村兼子は1931年27歳の若さで盲腸手術後の腹膜炎のため早世した、女性ジャーナリストでもあり女…

朝鮮人への善意の行き着いた果て?植民地朝鮮映画『愛と誓い』

2010年6月19日、韓国文化院で開かれた東北ア歴史財団・在日韓人歴史資料館共催の「映画で語る韓日関係の深層」での上映にて視聴。本作は1945年5月、植民地朝鮮にて、朝鮮人の戦争参加意識を高める目的で上映された戦意高揚映画。監督は戦後民主映画の騎手と…

キム・ドンウォンコレクション DVDボックス

韓国のDS Mediaから、日本でも劇場公開された『送還日記』を含む、キム・ドンウォン監督の全作品DVDボックスが刊行された。 『送還日記』は、朝鮮戦争時捕まって、終身刑や長期刑を宣告されて服役していた元北朝鮮軍捕虜の、キム・デジュン政権時代に恩赦を…

Criterion Oshima's Outlaw Sixties DVDボックス出る

Criterionの廉価版 Exlipse Seriesの21番目として、"Oshima's Outlaw Sixties"と題し、大島渚監督の松竹時代の5作品セットが発行された。丁度Amazon.comに注文していたものが本日到着。 内容は、『悦楽』『白昼の通り魔』『日本春歌考』『無理心中 日本の夏…

中国の高齢化社会到来を先取りするドキュメンタリー『我最後的秘密』

蘇州の古い街の一角に住む90歳の老婆と彼女を介護する60過ぎの農村出身の女性の模様を7年間に亘り追跡したドキュメンタリー。 孫暁霞は2000年現在90歳近くなる老婆。彼女は革命前大地主の家に生まれ、末娘と言うこともあって親から溺愛されて育った。大学時…

イスラエルとの紛争を扱わなかった初のパレスチナ映画 『ATASH - 渇き』

パレスチナ人の映画監督、Tawfik Abu Waelによるパレスチナ人の家父長的家族関係を問題にした映画。パレスチナ映画といえば、海外に紹介される多くの作品は対イスラエルとの関係を問題にした政治的な作品であるが、本作品はそのような意味での政治性がないと…

アリ・フォルマン監督『戦場でワルツを』

1982年のイスラエル軍によるレバノン侵攻に一兵卒として参加したはずの、アリ・フォルマン監督自身の、侵攻の際の記憶の欠落を一つ一つ探し出すことで、改めて自分自身の戦争責任に気付いていくというアニメーション映画。 あらすじはたとえばGoo映画(http:/…

小さな恋人たちの家出旅行を描いた『ビバ・キューバ』

2005年キューバ映画。小さな恋人たちの家出旅行を描く映画。 幼なじみの小学校高学年、女の子マル(マル・タロー・ブローチェ)と男の子ホルヒト(ホルヘ・ミロ)。二人はいつも遊んでは喧嘩ばかり。大概は身体の大きいマルが「大将」になりたがって、一緒に遊ん…

『The Cove』上映中止騒動

『靖国』に続いて『The Cove』も上映中止騒動が起こっているようだ。 毎日jp gooヘッドライン http://news.goo.ne.jp/article/mainichi/entertainment/movie/20100605ddm012040002000c.html こういう、日本にとって「不愉快」な言論を封じようとする人々の発…

PALの再生 - LVP-HC7000導入(その3)

今回プロジェクターを代えてみて一番実感したのはPAL盤の再生が美しくなったこと。LP-Z1ではNTSCに比べてPALの再生がかっちり決まらなかったのだ。NTSCの走査線は525本、それに対しPALは625本。LP-Z1は液晶のドットが964×544である。一概に走査線の1本が1ド…

性同一性障害を扱った韓国コメディ映画 『パパは女の人が好き』

性同一性障害を扱った韓国のコメディ映画。イ・ナヨンが性転換したパパを演じている。 ソン・ジヒョン(イ・ナヨン)は女流写真家。現在は主に映画のスティル・フォトグラファーとして生計を立てている。そんな彼女に心を寄せているのが特殊扮装担当のジュンソ…

長岡A級外盤のDVD版が必要? - LVP-HC7000導入 (その2)

往年のオーディオマニアならご存じだろうが、かつて長岡鉄男というオーディオ評論家がいた。金さえ掛ければ音が良くなるという発想を排して、シンプル・ストレートでハイ・コストパフォーマンスなオーディオを目指すというスタンスはある一定層のオーディオ…