yohnishi’s blog continued

webry blog から引っ越してきたブログです

2012-04-01から1ヶ月間の記事一覧

4月韓国盤DVD化、韓国映画評

2012年4月以降に韓国でDVDとして刊行された(される予定の)韓国映画の、韓国の映画情報サイト、シネ21(一部ダウム映画)における評価を以下にまとめてみた。以下、発行日は Yesasiaサイト記載の発行日、分野はシネ21の区分によるもの、評価平均は評論家及び一…

東郷健死去

「雑民党」を率いたこともある、東郷健氏が4/1亡くなっていたそうだ。 「東郷健さん死去 「雑民党」率い同性愛差別撤廃を訴える」朝日新聞デジタル http://www.asahi.com/obituaries/update/0425/TKY201204250637.html クィア差別撤廃に向けて力を尽くしたほ…

今更「“道路公団改悪”の陰謀 」なんて言われても...

ダイアモンド・オンラインの以下の記事... 郵政民営化見直しに勝るとも劣らない“道路公団改悪”の陰謀(岸博幸 2012.4.27) http://diamond.jp/articles/-/17855 岸博幸氏の怒りは分からないでもない。しかし、私に言わせれば、自民党麻生政権の時に高速道路上…

『両江道の子供たち』 - 脱北者監督による北朝鮮児童の生活リアリティ!

脱北者であるチョン・ソンサン監督による、北朝鮮の子供たちの生活リアリティを描いた、他に類を見ない映画作品。韓国では本作がろくに省みられぬままおざなりに公開され、たいした興行成績も残せずに消えてしまったが、幸いDVDが刊行された。 なお、クレジ…

地域対立感情コメディ『危険な結婚挨拶』

韓国では伝統的に地域感情対立がある。特に韓国南部の慶尚道と全羅道との地域対立感情は有名であるが、それを題材にしたラブコメディ。原題を直訳すると「危険な相見礼」であるが相見礼(サンギョルレ)とは、お互いに公式に会って交わす礼(挨拶)もしくは、立…

『依頼人』 - 韓国最初(?)の法廷ミステリー映画

DVDのパッケージには「大韓民国最初の法廷スリラー! あなたを陪審員に招待します!」とキャプションが書かれている。本当に韓国で最初の法廷ミステリー映画なのかどうかは良く分からないが(『セブンデイズ』や『イテウォン殺人事件』でも結構法廷シーンはあっ…

大阪維新の会 変質開始

「橋下・維新の会の“変質”が左右する大飯原発再稼働」という日経ビジネスの記事 http://business.nikkeibp.co.jp/article/opinion/20120417/231085/?mlp&rt=nocnt 2012.4.20付け ああ、やっぱりという感じ。 記事では、橋本発言が変わっているわけではないが…

『さよなら、また明日(Do widzenia, do jutra)』 - ポーランド映画界の秘宝

ヤヌツ・モルゲンシュテルン監督による、ポーランド映画界の秘宝というべき1960年の映画作品。日本国内ではおそらくまったく知られていない。東欧のジェームス・ディーン、ズビグニエフ・チブルスキが主演&脚本を担当。 舞台はポーランド北方の海沿いの町、…

『視線を越えて』 - 韓国国家人権委員会啓蒙映画第5弾

『6つの視線 (邦題: もしあなたなら)』以来、韓国国家人権委員会が企画した啓蒙オムニバス映画の「視線」シリーズ第5弾(アニメ版を除く)。率直に言って、このシリーズは第1弾がかなり出来が良かったものの、その後は部分的に出来のよい作品はあっても、全般…

演出があまりにもお粗末「梅ちゃん先生」

NHKの朝の連続ドラマ「梅ちゃん先生」。前の「カーネーション」は中間の総集編を見て以来、録画して楽しみに見ていた。その録画設定が残っているのでそのまま見ていたが、演出のあまりのお粗末さに唖然。高橋克実もこんな一本調子の演技しか出来ないほど下手…

ドイツZDF フクシマの嘘

ドイツのZDFテレビが製作したTV番組「福島の嘘」。必見。 http://www.youtube.com/watch?v=8MZKxWLruZQ 菅直人も佐藤栄佐久も、原子力ムラに対抗しようとして葬られてしまったという。 菅の退陣を叫んだ人々は、原子力ムラの計略に乗せられてしまったのでは…

『夜行』 - ある女子行員の叛乱を描いたキム・スヨン監督1977年作品

ある銀行員ハイ・ミスの「終わりなき日常」とそれに対する叛乱を描いた作品。『霧』のシン・ソンイル、ユン・ジョンヒのコンビが再び主演。 イ・ヒョンジュ(ユン・ジョンヒ)は銀行の女子行員。既に30を過ぎており、周囲からはミス・オーと並んで結婚できない…

『またまた・ムンナ兄貴』 - インドにガンジー主義旋風を起こしたコメディ映画

先日紹介した『医学士ムンナ兄貴』の続編、といっても、出てくるメインキャラクターが同じというだけで、お話的には前回の続きではない。本作品は単に大ヒットしたコメディ映画というだけにとどまらず、インド社会にガンジー流非暴力抵抗運動の再旋風を巻き…

『恋愛万歳』 - ヤン・イクチュン「息もできない」後の第2作

本作は、『息もできない』のヤン・イクチュン監督と『今、このままがいい』のブ・ジヨン監督によるオムニバス映画。いずれも禁断の恋愛を描く。 1.「山井(サンチョン)湖の味」ブ・ジヨン監督 スイン(ソ・ジュヒ)は娘(クォン・クィビン)と二人ぐらし。母子家…

「若い世代でネガティブな労働観が増えている」というWeb記事

ダイヤモンドオンラインを見ていたら「若い世代でネガティブな労働観が増えている」というWeb記事が出ていた。 http://diamond.jp/articles/-/16881 そこの中で、日本の学生の大企業志向、公務員志向が強まっていることを指摘し、その背景に「会社嫌い」「労…

英盤アンゲロプロスDVD-BOX III画像クオリティと『ユリシーズの瞳』の謎

イギリス版、テオ・アンゲロプロス・コレクション第3集が発刊し、予約注文していたディスクが来た。 内容は『ユリシーズの瞳』『永遠と一日』『エレニの旅』『第三の翼』。すでに前2者は持っているので、『エレニの旅』『第三の翼』狙いでコレクションのDVD-…

『金』- 韓国農村アプレゲール事情を描いた韓国映画

キム・ソドン監督による朝鮮戦争後の農村疲弊状況の実態を克明に描いた作品。日本映画でも今井正監督による『米』という農村の疲弊状況を描いた作品があったが、その韓国版とも言うべき作品。1960年イ・スンマン政権崩壊につながる国内事情を知るには絶好の…