2010-09-01から1ヶ月間の記事一覧
1971年第24回カンヌ映画祭審査員特別賞を受賞したハンガリー映画で日本では未公開の作品。夫が1956年のハンガリー動乱で逮捕され、その帰宅を待つ妻と、義母との関係を描いた作品。イギリスのSecond Run DVDよりリリースされた「ハンガリー傑作コレクション…
27日付け朝日新聞夕刊によると、イランのアスガー・ファルハディ監督が、19日にテヘランで開かれた映画祭で、「国外に逃げた映画監督や俳優が、再びイランに戻って活動できることを望んでいる」と述べたことで、イラン政府から現在撮影中の映画撮影許可が取…
9月に韓国でDVDとして刊行された(される予定の)韓国映画の、韓国の映画情報サイト、シネ21(一部ダウム映画)における評価を以下にまとめてみた。以下、発行日は Yesasiaサイト記載の発行日、分野はシネ21の区分によるもの、評価平均は評論家及び一般ネチズン…
前のブログ記事でも触れたが、韓国の毀損映画の代名詞となるほどフィルムの保存状態が悪いことで知られた作品。2009年釜山国際映画祭実行委員会の支援によりデジタル修復され、今回のDVD-BOXに収録された。内容は、ロマンス的な要素を含んだアクション・ノワ…
本作品は、1968年に製作されたものの当局の検閲を通らずそのままお蔵入りになって忘れ去られていた。しかし、2005年韓国映像資料院の倉庫から偶然発見されその年の釜山国際映画祭、イ・マニ回顧展で再上映にこぎ着けたもの。本作品は日本未公開作品で、今回…
韓国映像資料院から、イ・マニ(李晩煕)コレクションDVD-BOXが刊行されたが(発売元 Blue Kino)、注文していたものが先日到着。素材が古くて、フィルムの疵等は逃れないものの全てがアナモルフィック収録、しかも日本語字幕付きという日本のファンに嬉しい仕様…
YESASIAのサイトを見ていたら、愛台北A套裝3DVD (I love Taipei DVD A set )と称して、『恐怖份子』、『戀戀風塵』、『熱帶魚』をセットにしたデジタルリマスターのDVDが出たようだ。 Sony Music Entertainment Taiwanのサイトを見ると http://www.sonymusic…
アメリカの禁煙社会を皮肉った『サンキュー・スモーキング』という映画があったが、煙草と並んで目の敵にされているのが肥満。イスラエルでも肥満が目の敵にされているのは同様なようで(もっとも煙草には寛容なようだ)、それを皮肉ったイスラエル製コメディ…
田舎からソウルの会社に就職が決まって上京してきたが、夢破れ、再就職活動でもがく女の子とその隣に住むヤクザ落第の男とのロマンスを描いた作品。 父が国鉄の駅長である、田舎(おそらく慶尚道の海岸沿いの都市を想定)出身の女の子セジン(チョン・ユミ)。彼…
アメリカの保守派が9.11現場近くのモスク建設に反対しているという。幸い9.11にコーランを燃やすという某牧師の計画は思いとどまったようだが。しかしさすがバカ・ブッシュを大統領に選んだだけあって、アメリカの宗教保守派というのもバカ・ブッシュに負け…
最近イラン映画『彼女が消えた浜辺』が話題になっている。本日の朝日新聞に掲載された沢木耕太郎の「銀の街から」でもこの作品が紹介されている。 拙ブログでも、この映画を撮ったアシュガル・ファルハディ監督の前作品『花火の水曜日』を2年前にいち早く紹…
イギリスのEurekaから成瀬巳喜男のDVDボックスが出されている。成瀬巳喜男のDVDは国内では東宝から出されているが、果たしてその違いは... まず構成を見ると第1巻は『めし(Repast)』『山の音(Sound of Mountain)』『流れる(Flowing)』の三つ。第2巻は『晩菊(…
『デュエリスト』『海雲台』の助監督を務めていたカン・デギュ監督の長編デビュー作品。女性刑務所に服役する女囚たちが合唱団を結成するという音楽映画で、清州女子矯導所が舞台になっている。 DVを受けていた夫を殺した罪で服役することになったチョンヘ(…
日本でもDVDが発売された韓国映画『大胆な家族』。その監督チョ・ミョンナム監督は2010年2月24日、大腸癌のため他界した。Cine21の記事によれば2006年に一旦大腸癌で余命6ヶ月の宣告を受け、新薬治験に参加し奇跡的に余命を伸ばして撮影に掛かったのが本作1)…
釜山を舞台に、ヤクザもの+難病ものという斬新なる(?)コンセプトで作られた韓国映画。この作品は絶対日本では公開されないだろうなぁ... ガンス(コ・チャンソク)は元ヤクザ。現在は女を風俗店に紹介する(売り飛ばす)などして黄金を稼いでは賭博にうつつを抜…
艋舺(マンカ)とは台湾、台北市万華区の一帯のこと。有名な龍山寺や、「台北の池袋」若者の集う西門などを擁する地域。マンカとは、元々は先住民の平埔族の言葉で小舟の意味。それに日本の植民地時代に日本式の漢字読みで「万華」の字が当てられたが、元々は…
しばらく前にカネフスキー監督作品のリバイバル上映があった後、発売予定1ヶ月遅れでこのほど幸いDVDが発売された(発行元:新日本映画社 発売元:紀伊國屋書店)。 収録内容は『動くな、死ね、甦れ!』『ひとりで生きる』『ぼくら、20世紀の子供たち』の三本に今…
8月29日フランスの映画監督アラン・コルノーが肺癌のため亡くなった。彼の作品には、"Tous les matin du monde (邦題: めぐり合う朝)"など印象深いものがあるが、今日は彼の追悼を兼ねて、日本で一般劇場公開されていない、日本とゆかりの深い作品を紹介する…
今年4月に公開された韓国映画。「デチャングム」のチ・ジニ、『息もできない』のヤン・イクチュン、『犯罪の再構成』『麻婆島』等でコミックな演技に定評のあるイ・ムンシクが主演のコメディ映画。 人気DJジ・ソンヒ(チ・ジニ)は、何を血迷ったかある日ラジ…