yohnishi’s blog continued

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香港映画

パン・ホーチョン監督『AV』国内盤DVD化

どうやら彭浩翔(パン・ホーチョン)監督の『AV』がようやく国内盤リリースされるようだ(二年前に「パン・ホーチョン、お前は誰だ!?」で特集上映の形で上映されていたが...)。とりあえず本ブログでは以下で紹介しているのでご参考までに。 http://yohnishi.a…

パン・ホーチョン監督の一押しコメディ映画『公主復仇記(ビヨンド・アワ・ケン)』

ようやくパン・ホーチョン(彭浩翔)監督の作品(『ドリーム・ホーム』)が日本で一般劇場公開されると先日書いたが、それを記念した彼の特集上映を前に、彼のコメディを代表する本作のレビューをアップしたい。 実はかつて最初の日本劇場公開作になるはずだった…

パン・ホーチョン監督 特集上映

東京国際映画祭ではいつも人気ながらもなぜか国内劇場公開のなかったパン・ホーチョン監督作品。それが初めて国内劇場公開されることとなり、それを記念して過去作品も特集上映されるらしい。題して「パン・ホーチョン、お前は誰だ?」場所は、渋谷シアターN…

歴史感覚に困惑... スタンリー・クヮンの『長恨歌』

独特の美意識を持ったスタンリー・クヮン(關錦鵬)の作品。1940年代から80年代にかけてのある一人の女性の男性遍歴を描く。原作は中国の人気作家、王安憶の同名の小説(1996)。 1940年代後半。すでに日本軍は撤退し、国民党と共産党の戦いが続く中国、上海。金…

香港インディペンデント・コメディ映画『Citizen King』

2008年に製作された香港のインディペンデント・コメディ映画。新しい映画作りを志すが、既存の香港映画界で受け入れられず、失意を感じていた映画青年が、アメリカ進出を目指して画策するというお話。独特のユーモアとペーソスにあふれる作品。パートカラー…

喫煙制限が取り持つ縁を描いた、彭浩翔監督のラブコメ『志明と春嬌』

2010年春、香港で公開された彭浩翔(パン・ホーチョン)のラブコメディ。フランス風のしゃれた映像、エスプリの効いたプロットに彭浩翔お得意のシモネタ全開の台詞というミスマッチで笑わせるラブコメディ。 2007年、香港では建物内での喫煙を全面的に禁止する…

『楽園の疵(東邪西毒) 終極版』に ううーむ...

王家衛(ウォン・カーウァイ)が1994年に製作した『楽園の疵』。それを2年前(2008)にREDUX(終極版)として再編集したのが本作。二年前にアメリカ盤DVDが出て、ちょっと高いなぁ、そのうち香港盤が出たらもっと安くなるだろうな... と思って見送っていて、香港…

DVを扱った香港映画『天水圍の夜と霧』

ドメスティック・バイオレンス(DV)を扱った許鞍華(アンホイ)監督の最新作。DVを単に心理的な観点のみならず、そのバックグラウンドにある社会状況まで含めて描き出した名作で、言わば、DVを扱ったレファレンス的映画と言っても過言ではない。大学などで家族…

アンディ・ラウのデビュー映画! ベトナムボートピープルを描く『投奔怒海』

アン・ホイ(許鞍華)監督のベトナムのボート・ピープルを描いた、1982年作品『投奔怒海 (Boat People)』。本作品は、アンディ・ラウ(劉徳華)の映画デビュー作でもある。社会派アン・ホイ監督としてはベトナムのボート・ピープルの人権抑圧状況を知らせたいと…

追悼! 井上梅次監督 &香港映画

井上梅次監督が、2010年2月11日、脳出血のため亡くなった。享年86歳ということなので、長寿を享受された方であろう。ご冥福をお祈りする。 井上梅次監督は、主に1950年代後半~60年代日活のプログラムピクチャー映画監督として知られ、手堅い娯楽映画作りの…

パン・ホーチョン監督作品ようやくDVDリリース

東京国際映画祭常連ながら、一向に一般公開されないパン・ホーチョン監督作品だがようやく『イザベラ』がDVDリリースされる模様。そういえば公開予定と言っておきながら一向に公開されない『ビヨンド・アワ・ケン』はどうなったんだ。ともあれDVDリリース祝…

予想外のヒューマンドラマ 香港映画『性工作者 十日談』

『八仙飯店之人肉饅頭』のハーマン・ヤウ(邱禮濤)監督がセックス産業で働く女性たちを描いた映画。原作ノンフィクション(インタビュー本)を元に映画化した作品の様だ。原作・脚本は楊漪珊。ハーマン・ヤウ作品だからさぞかしエロ・グロか、と思いきや、興味…

メイベル・チャン監督のデビュー作『非法移民』

『宋家の三姉妹』等で日本でも知られるメイベル・チャン監督の1985年デビュー作品。元々は彼女のニューヨーク大学大学院映画専攻修士課程の卒業研究作品として撮影が開始されたが、途中でショー・ブラザースが追加出資をして商業作品として仕上げられたとい…

『九降風』の香港版、『列日當空 (High Noon)』

エリック・ツァン、プロデュースの『九月に降る風(九降風)』台湾、香港、中国三部作のうち、第2作にあたる香港バージョンの『列日當(当)空』のDVDがリリースされている。香港版も7人の高校生17歳の悪ガキグループの友情と裏切りがテーマになっているのは『…

許鞍華(アン・ホイ)監督の自伝的映画『客途秋恨』

1990年に製作された日中混血の許鞍華監督の自伝的映画。日本人である母親との確執と理解・和解を描いた作品。異文化理解の困難さについて非常に深い洞察力を持って描かれた作品であり、異文化理解に関心のある方やあるいは外国へ行って暮らしてみたいと考え…

楽園の瑕 : 終極版 DVD出る

アメリカのSony Pictures Home Entetainmentから ウォン・カーウァイ監督の楽園の瑕 : 終極版(東邪西毒:終極版)DVDが3月に出たようだ。 amazon.comの記述によると1998年に製作映画会社の倒産によって、ウォン・カーウァイは原盤フィルムを持っていかなけ…

清涼剤のような一幅の映画 『生きていく日々(天水圍的日與夜)』

許鞍華(アン・ホイ)監督の2007年作品。原題にある、天水圍(ティンシュイワイ)というのは香港近郊のニュータウン地区のようである。DVDのジャケットには、天水圍は"悲情城市"と人々に認められているがこれはある偶発的な事件の影響である、というようなことが…

彭浩翔映画製作七周年記念作 『破事兒 (些細なこと)』

今や東京国際映画祭(TIFF)常連ながらも、一作も劇場公開されないパン・ホーチョン2008年お正月映画(2007年暮れ公開)。映画製作開始7周年と言うことで、7つのエピソードのオムニバス映画。この作品も2008年秋のTIFFで日本上映された。 ○不可抗力 ベッドで達…

既視感が漂う 『一半海水一半火焔』 -香港映画-

カンヌ及びトロントに招待された香港映画界の話題作とのこと。話題作だということととりあえずDVDジャケット写真の印象で中身を知らずに注文して見た作品。内容の印象としてはキム・ギドクの『悪い男』に北野武風自己破壊衝動的テイストのソースを掛けて処理…

『銀座嬉春 Stooges in Tokyo』 -東京が舞台の香港色情三級片-

東京が舞台になった、香港の色情三級片(1991年作)。日本の会社との合併で、東京に出張に行くことになった下心丸出しの香港の会社員3人組が、東京で女性に翻弄される様を描く。本作は韓国を舞台にした『不文小丈夫(Wild Goose Chase)』(1990)の続編で、その東…

アンディ・ラウFOCUS FIRST CUTシリーズ 国内版DVDがリリース

8.20、CCREよりアンディ・ラウが企画した新人監督発掘プログラムFOCUS FIRST CUT(亞洲新星導)シリーズの国内版DVDが「アジア新星流」と題して5タイトル発行されたようだ。タイトルは 香港のリー・コンロッ(李公樂)監督の『MY MOTHER IS A BELLY DANCER(師奶…

ルネ・リウ主演・原案のラブストーリー『ハッピーバースデー(生日快楽)』

台湾の歌手ルネ・リウの原案・主演による映画。監督は『東京攻略』などのジングル・マ、プロデューサーは、香港俳優のエリック・ツァン。脚本にはシルビア・チャンらが参加。途中までは平凡なすれ違いのラブストーリーと思いきや、最後のラストで泣かせるポ…

パン・ホーチョン監督『AV』 (香港映画)

日本では、東京国際映画祭の常連ではあるが、劇場公開・ビデオ化された作品が一作もない香港のパン・ホーチョン監督、2004年度作品(『ビヨンド・アワ・ケン』は公開されるという話はあったのだが)。抱腹絶倒間違いなしのコメディ映画。 レオン、ジェイソン、…