2010-05-01から1ヶ月間の記事一覧
『モンスーン・ウェディング』などで知られるインドのミラ・ナイール監督の長編劇映画デビュー作『サラーム・ボンベイ』。本作でミラ・ナイールはカンヌ映画祭でカメラ・ドール(新人監督賞)を得て世界的に名を知られるようになった出世作。ボンベイのストリ…
5月に韓国でDVDとして刊行された(される予定の)韓国映画の、韓国の映画情報サイト、シネ21(一部ダウム映画)における評価を以下にまとめてみた。以下、発行日は Yesasiaサイト記載の発行日、分野はシネ21の区分によるもの、評価平均は評論家及び一般ネチズン…
以前から欲しいと思っていたMITSUBISHIのプロジェクターLVP-HC7000が、20万を切る値段になっている店を発見して、2003年から7年間使ってきた三洋のLP-Z1を引退させ、LVP-HC7000の新規導入を決定した。7年前のLP-Z1の購入価格とほぼ同額。最近は透過型液晶よ…
昨晩のNHKニュースによれば障害者団体証明書不正発行の容疑で起訴された村木元局長の無罪の可能性が高まっているという。 村木元局長はキャリア組としては珍しく地方国立大学出身(高知大)。人一倍苦労されたのだろう。だが、もし彼女が東大法学部卒だったら.…
自分自身フランスへ韓国から養子としてやってきたウニー・ルコント監督の自伝的映画『旅行者』。涙なしには見られない映画かもしれない。 1975年、韓国。9歳の女の子ジニ(キム・セロン)。彼女は父親に旅行に行くと言われ、喜んで父親(ソル・ギョング)と共に…
先日、障碍者差別の悪意を露悪的に表現した韓国映画『人を探しています』を紹介したが、本作はそれを上回る問題作にして、衝撃作。こちらは人種差別意識(racism)を扱っている。 ニューヨーク、マンハッタンのシリア人タクシードライバー、アサド(Abdellatif …
ホン・サンスの長編デビュー作『豚が井戸に落ちた日』に続く長編第2作(1998年)。デビュー作が徹底的に破滅的だったのに対し、本作は、嫌らしいインテリのずるずるだらだら続くリビドーの日々を描いた、今日のホン・サンスの作風につながる原点的作品。 女子…
カンヌ映画祭でパルム・ドールを受賞した作品。パリ20区の移民の子弟の多い地区の中学校における、理想主義に燃えた教師の奮闘と生徒とのやりとりをドキュメンタリーかと見まがうタッチで描いた作品。原題は『Entre les Murs』で直訳すれば「壁の間で(英訳な…
2009年11月、韓国法務大臣は12年ぶりの死刑執行を決めた... というのはあくまでも映画の中でのフィクションであるが、日本映画『休暇』(監督:門井肇 原作:吉村昭)と同様、死刑を執行する執行官の心理に焦点を当てた作品。 公務員試験に落ち続けてきて、公務…
パレスチナ系女性監督Cherien Dabisの手による、アメリカに移民したパレスチナ人の孤軍奮闘を描く作品。 ムナ(Nisreen Faour)は、イスラエル占領下のヨルダン川西岸地区で息子ファディ(Melkar Muallem)、母親と暮らすシングルマザー。夫は女を作って家を出奔…
韓国製チャンバラ映画(韓国の時代劇という意味ではなく、文字通りの意味で)という異色作であるが、単に異色作で留まってしまっているのが残念な作品。 百済滅亡後450年、百済滅亡の際、日本に亡命してきた百済武士(サウラビ)の子孫が日本の片隅、細川地方、…
4月に韓国でDVDとして刊行された(される予定の)韓国映画の、韓国の映画情報サイト、シネ21(一部ダウム映画)における評価を以下にまとめてみた。以下、発行日は Yesasiaサイト記載の発行日、分野はシネ21の区分によるもの、評価平均は評論家及び一般ネチズン…
1980年代台湾ニューウェーブに侯孝賢らと共にその一角を占めた陳坤厚の最新作。最近どのような作品を撮っているかという興味でDVDを購入してみた。本作品は1989年の映画『魯冰花』(監督: 楊立國)のリメークで、原作は同名の鍾肇政の小説。地方に赴任した若い…
珍しいバングラデシュ映画(バングラデシュ、イギリスが出資)で、バングラデシュ版西部劇とでも言う映画。 バングラデシュ農村部の川沿いのある町。そこではヒンズー教のタークル(タークルとはヒンズーのクシャトリア[武士]階級の称号)とイスラム教の町長(or …