yohnishi’s blog continued

webry blog から引っ越してきたブログです

2014-01-01から1年間の記事一覧

「統一大儲け論」 - 韓国時事用語

統一大儲け論: 통일대박론 2014.1.5 韓国、朴槿恵大統領の新年記者会見の発言から出てきた用語。近年、世代交代に伴って、朝鮮半島の統一は自分たちにとって切実な問題ではなく、遠い問題となり、統一自体、韓国にとっても決して益はなくむしろ負担であると…

『Non Fiction Diary』韓国映画

本作品は、1993年に起った連続殺人事件「至尊派(チジョンパ)事件」の犯人たちが死刑を宣告され、宣告後異例の早さで処刑された事態を、当時の映像資料や関係者のインタビューによって明らかにすると共に、死刑制度に対する疑問を投げかけるドキュメンタリー…

安倍がZERO村尾にブチギレ

との記事。 記事は以下。 「安倍がZERO村尾にブチギレ完無視! 安倍首相がZERO村尾にブチギレ完無視!古舘は口封じ状態!大荒れ選挙特番」 http://lite-ra.com/2014/12/post-708.html リテラ 2014.12.15

韓国語品詞論の大問題

先日リンクを紹介しておいた、ユ・ヒョンギョンの論文「'있다'の品詞論」『語文論総』第59号(2013, 韓国文学言語学会発行)を読んでみたがなかなか面白かった。 結局、日本で言う存在詞である1)、있다, 없다, 계시다 の性格がよく分かっていない (というかそ…

「アムウェイにキラキラ女子が急増中!」の記事

「アムウェイにキラキラ・ロハス女子が急増中で新たな危険性を指摘する声」LITERA 2014.10.20記事 http://lite-ra.com/2014/10/post-564.html ううーむ、やっぱり。 拙ブログ下記の記事も参照。 http://yohnishi.at.webry.info/201409/article_11.html

『最後まで行く』韓国映画

ハリウッドが、リメーク権獲得に乗り出したという話もある、韓国サスペンス映画。監督は『愛情の欠乏が二人の男に及ぼす影響』のキム・ソンフン監督だが、前作を見たときは、率直に言ってこれだけの作品を生み出す監督とは思っていなかった。 ソウルのとある…

『白日焔火』は天安門事件正当化?

香港の映画評論家、庸生が刁亦男の『白日焔火』が1989年の天安門事件を正当化していると論評している。 http://www.inmediahk.net/2014052501 [以下の記述にネタバレ含むので未見の方は注意] 彼によると、台湾女優、桂綸鎂演じる呉志貞が中国共産党を象徴し…

「かけがえのなさ」への自覚と映画『そして父になる』

今さら紹介する必要もないであろう、カンヌ映画祭審査員特別賞受賞作。 この作品、以前紹介したスペイン映画『El Bola』と共通する部分がある。両者とも、一方は一見規範に則った正しい家族と、もう一方はいい加減に見える家族が登場し、その二つの家族が対…

11月韓国盤DVD化、韓国映画評

2011年10月に韓国でDVDとして刊行された(される予定)韓国映画の、韓国の映画情報サイト、シネ21(一部ダウム映画)における評価を以下にまとめてみた。以下、発行日は Yesasiaサイト記載の発行日、分野はシネ21の区分によるもの、評価平均は評論家及び一般ネチ…

自民衆院勝利ラインは過半数?にそこまでうまくいっていないのかアベノミクス

自民党の衆院勝利ラインは過半数確保、などという話に、野党ほぼ壊滅状態なのにそんなにハードルを下げるのと改めて驚愕。ちなみに現在の議席数は、定数480中、与党326議席(自民295+公明31)の絶対安定多数。 それだけ今の自民党がアベノミクスをうまくいって…

『制服』 - ディアオ・イーナン監督のデビュー作

本作は、ベルリン国際映画祭で金熊賞を受賞したディアオ・イーナン監督の長編劇映画デビュー作。 小建[シャオジャン](梁宏理)は母の営む仕立屋兼クリーニング店で働いている。父はエナメル工場で働いているが、今は病気のため休職中。小建はまじめでやや内向…

アベノミクスをもっとも信じていないのは安倍内閣 - 衆院解散

ここ数日あれよあれよというまに衆院の解散風が吹いたと思ったら、あっという間に解散が決定してしまった。しかし11月はじめのNHKの世論調査によると、過半数が安倍内閣任期満了まで解散必要なし、今すぐ解散必要なしを含めると8割程度の国民が解散の必要が…

『ローサ』 - 韓国の人身売買状況を描く作品

ウズベキスタンに住んでいた18歳の少女ローサ((Ruzmetova Dayana)の夢はバレリーナとしてボリショイ劇場の舞台に立って「白鳥の湖」を踊ることだった。ボリショイ・バレースクールに入学するには、ソ連が崩壊した今日、多額の費用が必要だ。その夢を実現する…

『イントゥギ(剰闘技)』 - 韓国「剰余」たちが実社会に仕掛ける闘い

以前の記事でもちょっと触れたが、最近韓国で「剰余(잉여 / インヨ)」という言葉が新しい意味で使われているようだ。もともとは日本語と同じく、剰余、つまり余ったもの、という意味であるが、最近使われるようになった意味では、社会から必要とされない余計…

『シャトルコック』 - 少年の「失楽園」を描いた韓国ロードムービー

「失楽園」の苦しみを経て大人へと成長していく、ある少年のロードムービー。監督は、新鋭の女性監督、イ・ユビン。 再婚した夫婦の元、一つの家族となった、姉ウンジュ (コン・イェジ)、長弟ミンジェ(イ・ジュスン)、末弟ウノ(キム・テヨン)の三兄弟。ウン…

『白日焔火 (邦題: 薄氷の殺人)』- ディアオ・イーナン監督のベルリン国際映画祭金熊賞受賞作

中国映画初のベルリン映画祭金熊賞と俳優賞のダブル受賞した作品。監督は、以前当ブログで『夜車』を紹介したディアオ・イーナン。原題は「白日の花火」の意味。 舞台は黒竜江省。1999年、刑事、張自力 (廖凡) が妻、蘇麗娟 (倪景陽)と離婚した直後に、バラ…

『7番房の奇跡』 - 韓国リベラリズムの浸透を象徴する映画ながらもやや作為的

刑務所を舞台に冤罪をテーマしたファンタジー作品。韓国社会におけるリベラリズム(ネオ・リベではない)の浸透を象徴した作品。監督は『角砂糖』『あいつはかっこよかった』が国内でも公開されているイ・ファンギョン。 あらすじはこちら (Movie Walker) http…

韓国は北朝鮮化しているかも知れないが、日本も韓国化しているのではないか

日経ビジネスオンラインの鈴置高史氏の以下の記事 「北朝鮮にどんどん似てきた韓国 「言論弾圧国家」を読者と考える」 2014.10.16付 http://business.nikkeibp.co.jp/article/report/20141014/272539/ なるほど。 ところでこの記事中の、 韓国人は「不愉快な…

10月韓国盤DVD化、韓国映画評

2014年10月に韓国でDVDとして刊行された(される予定)韓国映画の、韓国の映画情報サイト、シネ21(一部ダウム映画)における評価を以下にまとめてみた。以下、発行日は Yesasiaサイト記載の発行日、分野はシネ21の区分によるもの、評価平均は評論家及び一般ネチ…

『慶州』 - チャン・リュル監督のホン・サンス化

中国朝鮮族出身で韓国で映画を撮り続ける張律(チャン・リュル)監督の最新作。 北京大学で政治学の教鞭を執る韓国人のチェ・ヒョン(パク・ヘイル)は友人の葬式のため久しぶりに韓国に帰国する。大邱での葬式を終えると、家に寄って行けというもう一人の友人の…

胆管癌 示談成立 - 泡沫記事備忘録

「胆管がん 示談成立」 - 2014.10.17付朝日新聞記事 この記事によると、従業員17人が胆管癌を発症し、9人が死亡した大阪の印刷会社、「SANYO-CYP」と被害従業員らと示談が成立したというという。 事件は、1996年からの17年間に17人が発症し、2012年3月、元従…

山田厚史の指摘は重要

「メディアが朝日は「非国民」「廃刊」と叫ぶとき - 確実に近づくマスメディアの死 」(ダイヤモンド・オンライン 山田厚史の「世界かわら版」 2014.10.9) http://diamond.jp/articles/-/60286 また、「慰安婦誤報」は朝日だけではないのに、朝日だけが叩かれ…

『恋愛の目的』 - セクハラの微妙な危うさを描く2005年度韓国映画

『優雅な世界』『顔相師』のハン・ジェリム監督の長編劇映画デビュー作。2003年映画振興委員会シナリオ優秀作を受賞し映画化した作品。 あらすじはこちら (Movie Walker) http://movie.walkerplus.com/mv43612/ 本作品は今まで見逃していたのだが、『恋愛の温…

小渕優子経産相問題に...

小渕優子経産相が、政治資金問題で追及されている。報道されている内容、自身の釈明内容から見る限り、確かにアウトっぽいが... ただ小渕経産相は現在の安倍内閣の女性閣僚中、唯一まともな人。追求して辞任させるべきという論議も分かるが、ここで辞任させ…

韓国語:存在詞+詠嘆語尾の謎

先日、ふと存在詞+詠嘆の語尾 - 군, 군요, 구나, 구려の場合どのように活用するのか気になった。 - 있는군요 か - 있군요 なのか、という問題である。 たぶん、単独で있다を使う場合(ある、いるの意味)なら、動詞扱いなのだろうが、재미있다, 맛이있다の場…

正社員への道が完全に閉ざされる労働者派遣法改正

弁護士ドットコムに下記のような記事が... 「ブラック企業」がますます横行? 労働者派遣法改正「3年制限撤廃」で何が変わるか (弁護士ドットコム 2014.10.12記事) http://www.bengo4.com/topics/2158/

「ブラック企業大賞『ヤマダ電機』問題がマスコミで報道されない理由」

以下にこんな記事が... 「ヤマダ電機ブラック批判がタブーに!? ブラック企業大賞「ヤマダ電機」問題がマスコミで報道されない理由」 LITERA 2014.10.13 http://lite-ra.com/2014/10/post-544.html

『アプレゲールの夜』- 「S21」リティ・パン監督による戦後カンボジアを描く劇映画

本作品は、衝撃的なドキュメンタリー『S21: クメール・ルージュの殺人マシーン』を撮ったリティ・パン監督による1997年に撮られた劇映画。『S21』より先行し、カンヌ映画祭「ある視点」部門に出品されたのは1998年。戦争後のカンボジアの虚脱感を描く。 1992…

『ハン・コンジュ』 - レイプされたものの痛みを描く韓国映画

強姦事件被害者が、被害を受けた後も社会から何重にも精神的に「強姦」される様を描いた社会派映画。監督・脚本は、過去インディペンデント短編映画で釜山国際映画祭から何度も注目を浴びてきたイ・スジン。 冒頭、主人公のハン・コンジュ(チョン・ウヒ)は多…

『男が愛するとき』- 一言で言えば、ファン・ジョンミン版「8月のクリスマス」

『ユア・マイ・サンシャイン』、『悪い奴らの全盛時代』などのファン・ジョンミン主演による難病メロ。 舞台は全羅北道の海辺の町、群山。そこでヤクザのテイル(ファン・ジョンミン)は、兄貴分のドチョル(チョン・ドンシク)の下で悪徳街金の取り立てをやって…