yohnishi’s blog continued

webry blog から引っ越してきたブログです

2011-02-01から1ヶ月間の記事一覧

2月韓国盤DVD化、韓国映画評価

2011年2月に韓国でDVDとして刊行された(される予定の)韓国映画の、韓国の映画情報サイト、シネ21(一部ダウム映画)における評価を以下にまとめてみた。以下、発行日は Yesasiaサイト記載の発行日、分野はシネ21の区分によるもの、評価平均は評論家及び一般ネ…

歴史感覚に困惑... スタンリー・クヮンの『長恨歌』

独特の美意識を持ったスタンリー・クヮン(關錦鵬)の作品。1940年代から80年代にかけてのある一人の女性の男性遍歴を描く。原作は中国の人気作家、王安憶の同名の小説(1996)。 1940年代後半。すでに日本軍は撤退し、国民党と共産党の戦いが続く中国、上海。金…

ホン・サンス監督の実験的野心作『オッキの映画』

長編第2作の『オー! スジョン』以降、利己的でちょっと僻みっぽい周辺文化人の男と女のずるずるべったりの模様をずっと描いてきた、偉大なるマンネリスト監督、ホン・サンス。ところで、今回は、ただずるずるべったりだけではなく、ちょっと実験的精神にあふ…

ジェイ・シネカノン、シネカノン事業継承

昨日からの各社の報道によると、ジェイ・シネカノンという会社が21日シネカノンの事業継承手続きを終えたと発表したという。 毎日jp 「ジェイ・シネカノン:シネカノン製作映画の継承完了」 http://mainichi.jp/enta/cinema/news/20110224dde012200075000c.h…

イスラエルの女性兵士の日常を描く映画『Close to Home』

ご存知の方もいらっしゃると思うが、イスラエルは男女ともに兵役が義務となっている。そんなイスラエル女性兵士の日常を追った劇映画で、今までにない斬新な題材の映画と言えるだろう。 ミリト(Naama Schendar)は兵役に就いたばかりの新米兵士。生真面目で内…

上野にパンダ到着!

上野に3年ぶりにパンダがやってきた。石原都知事は、都民の税金で中国に年間8000万円レンタル料を払うなんてばかばかしい、パンダなんかいらん、と述べていたが、結局、受け入れることに。あの、前の発言はなんだったんだ? ニュースを聞く限りでは、パンダ…

話題の韓国スリラー映画『キム・ボンナム殺人事件の顛末(ビー・デビル)』

2010年度の話題スリラー映画。韓国での観客動員数はさほど伸びていないが、韓国内の映画専門家たちには高い評価を受けた作品。キム・ギドク監督作品の助監督だったチョン・チョルス監督作品。 ソウルの銀行に勤務するヘウォン(ジ・ソンウォン)。彼女はなるべ…

マイナーがメジャーに - 韓国DVD出版事情

先日注文していた韓国盤DVDが届いたのだが、その中で『キム・ボクナム殺人事件の顛末(公開邦題: ビー・デビル)』のDVDを見て、ちょっと驚いた。 なんと発行元がDS Media。DS Mediaといえば、以前はWide Mediaと称して、インディーズ映画のDVDばかり出してい…

フロリダで新幹線建設拒否 - エネルギー政策の行方 日米韓比較

Gooニュース/時事通信の配信記事によると、アメリカ・フロリダで新幹線建設計画がご破算になるという。 「フロリダ高速鉄道、ご破算も=知事が連邦補助金受け入れ拒否-日本が新幹線売り込み」2011.2.17 http://news.goo.ne.jp/article/jiji/business/jiji-1…

リメーク版『下女』 - 韓国映画

オリジナルは、キム・ギヨン監督の韓国映画史上燦然と輝く1960年作品。それを2010年、イム・サンス監督がリメークしたというもの。チョン・ドヨン、イ・ジョンジェ、ソ・ウらが主演。 純粋というか、男女関係に関しては、足りないのではないかと思わせるほど…

韓流ラブコメ映画の王道を行く『シラノ恋愛操作団』

『YMCA野球団 (邦題: 爆裂野球団)』『スカウト』などを撮影したキム・ヒョンソク監督の2010年最新作。 演劇青年ビョンフン(オム・テウン)は小劇場活動をやっていたものの資金不足で継続できず、仕方なく仲間のミンヨン(パク・シネ)、チョルビン(パク・チョル…

中国映画『美人依旧』: 一人の男を巡る姉妹の葛藤を描く

日本でも公開された『西洋鏡』を撮影した女流監督、胡安の作品。 時代は1948年の青島(チンタオ)。国民党軍は敗退を続けており中国本土からの撤退も目前に迫ってきていた。すでに北京は八路軍の手に落ちた。 そんな中、大金持ちの妾の娘である張小菲(周迅)は…

『パンガ? パンガ!』 - 外国人労働者を扱った韓国商業コメディ映画

外国人労働者問題を扱った商業コメディ映画。韓国のリベラリズムの現在の水準を示す貴重な証言といえる映画。 ソウル郊外、京畿道のとある工場に、自称ブータン人、パンガという人物(キム・イングォン)が働きにやってきた。実は、彼は外国人労働者ではなく本…

角界の「浄化」必要ですか?

相撲界が八百長問題で揺れている。春場所まで中止になっただけではなく、5月の夏場所も開催が危ぶまれているという。 だが、根本的な疑問がある。なぜそこまで角界の浄化が求められるのだろうか。報道では、公益法人に認められなくなるからというような理由…

ソ連版「フルメタルジャケット」ロシア映画『第9部隊』

2005年、ロシア、フィンランド、ウクライナの出資で作られた、旧ソ連のアフガニスタン戦争を描いた、フィドール・ボンダルチュク監督作品。ソ連にとってのアフガニスタン戦争はまさにアメリカのヴェトナム戦争と同様な意味を持った。本映画は1988に行われた3…

韓国映画史上初めて済州4.3事件を扱った『花雨』

韓国でも長らく闇の中に葬られてきた済州4.3事件。本事件に関しては在日朝鮮人作家、金石範の小説『火山島』が詳しいが、金大中政権以降ようやく本国でもこの事件に関して大っぴらに言及できるようになった。この事件をモチーフにした韓国映画史上初めての作…

遅ればせながらWindows7導入

世の中はすでにWindows Vistaを過ぎて Windows7になっているというのに、いまだWindows XPにこだわっていた私。一応、参考のためにWindows Vistaの入ったPCは一台持っているものの、あまり使っていないという状況だった。 それが、先日XPを入れていたパナソ…

昭和の会社社会へのオマージュ - 市川準『会社物語』

CF兼映画監督の市川準が亡くなった後追悼DVDが出ているが、最近ぼちぼちそれらをレンタルで見ている。市川準の映画は、封切り当時見たものもあるし、DVDで初めて見るものもある。彼の『トキワ荘の青春』などは封切り当時興味深く見たが、なかなかDVD化される…