yohnishi’s blog continued

webry blog から引っ越してきたブログです

2012-07-01から1ヶ月間の記事一覧

7月韓国盤DVD化、韓国映画評

2012年7月以降(但し前回落とした『火車』を含めている)に韓国でDVDとして刊行された(される予定の)韓国映画の、韓国の映画情報サイト、シネ21(一部ダウム映画)における評価を以下にまとめてみた。以下、発行日は Yesasiaサイト記載の発行日、分野はシネ21の…

キム・ギヨン『下女』(1960)ブルーレイが刊行予定!

なんと、あのキム・ギヨンの『下女』のブルーレイディスクが出る見込みであるとか。 フランスの高品質ビデオディスク刊行元として知られる(別名フランスのCriterion) Carlotta Filmsが、今年12月にリリースを予定しているそうだ。 情報ソース Blu-ray.com ht…

ホワイティングさん、残念ながら昔の日本人を買いかぶりすぎです

2012.7.27付けの朝日新聞、オピニオン欄に、オリンピックを巡って「熱いぞ『ニッポン』!」という特集記事が掲載された。この中で『菊とバット』の著者、ロバート・ホワイティングが寄稿しているが、その中で次のように述べている。 「日本人の成績だけに注目…

『血塗られた金 (クリムゾン・ゴールド)』 - イランの絶望的な格差社会状況を撃つ映画

ジャファール・パナヒ監督の2003年の長編作品。イラン社会の絶望的な格差社会ぶりを描いた作品で、脚本はやはりアッバス・キアロスタミ。当然イラン当局の発禁処分を受けた。 ある白昼に開店したばかりの宝石店に強盗が。店主がピストルで撃ち殺される... ホ…

デジタル修復された韓国映画の古典『血脈』

キム・スヨン監督1963年の作品。第2次世界大戦直後の荒廃したソウルの市民生活の一端が垣間見られる作品。「戦後の風景」DVD-BOXに収録されていてもおかしくない作品だが、こちらは朝鮮戦争後ではなく、第2次世界大戦後、という点で収録されなかったのだろう…

Amazon.comは労働者を搾取していない... ってさ

本日Amazon.comのサイトを開いたらいきなりトップに「Dear Customer...」で始まる公示事項が.... 何だろうと見てみると Dear Customers, At Amazon, we like to pioneer, we like to invent, and we're not willing to do things the normal way if we can f…

初恋回顧の大ヒット台湾映画 - 『あの頃、君を追いかけた』

1990年代の青春時代を回顧する台湾のラブロマンス映画。原作は小説家、九把刀(Giddens)の同名の自伝小説で、原作者が脚本&監督まで担当している。 柯騰こと柯景騰(柯震東)は、台湾中西部の中都市・彰化にある私立の精誠高級中学(実在の学校)の生徒。彼は勉…

『道 - 白磁の人』 韓国公開

『道 - 白磁の人』が7/12より韓国で公開となっているようだ。公式ページによると、7/14,15の週末のみは全国各地で20館程度と意外に公開劇場は多いが、それ以外は全国で3館程度(ソウル2館、大田1館)。韓国の場合客入りが悪いとすぐ打ち切りになるので、いつま…

麗水は旅愁を呼ぶ - 韓国映画『旅愁』

2011年韓国封切りのロードムービー。監督はTVドラマ、CFのプロデューサー出身で『ビューティフル・サンデー』を撮ったジン・グァンキョ。遺骨配達のため麗水に来た青年と、ある事情を抱えた未婚の母親との出会いを描く。 軍隊を除隊後休学のまま、大学の授業…

ジャファール・パナヒ監督長編デビュー作 『白い風船』

『チャドルと生きる』『オフサイド・ガールズ』などで知られるイランの映画監督、ジャファール・パナヒの長編デビュー作(1995年)。 あらすじに関してはこちら(Goo映画) http://movie.goo.ne.jp/movies/p29966/ 本作は、1995年カンヌ映画祭でカメラ・ドール(…

元シネカノン、李鳳宇敗戦の弁を語る

【李鳳宇氏インタビュー】『フラガール』などのヒット作を製作した、シネカノンの破綻と再生について元代表の李鳳宇氏に聞く(ソフトバンク ビジネス+IT 2012.6.26記事) http://www.sbbit.jp/article/cont1/25049 Amazon.co.jp ウィジェット

書籍『大学キャリアセンターのぶっちゃけ話 - 知的現場主義の就職活動』

沢田健太,2011,『大学キャリアセンターのぶっちゃけ話 - 知的現場主義の就職活動』,ソフトバンク新書 数多くの大学のキャリアセンターを経験してきた著者による内幕もの。ただ、就職活動に振り回されがちな学生には良いアドバイス書ではないかとの感想を持っ…

『セデック・バレ』 - 新台湾ナショナリズムを象徴する大ヒット映画 (3)

基本的には本映画のストーリーは、1930年に植民地化台湾中部で起こった、台湾先住民・セデック族による大規模な抗日蜂起事件を描いた邱若龍のマンガ『霧社事件』(1990年,時報出版,邦訳: 江 淑秀・柳本通彦訳,1993,『霧社事件 - 台湾先住民、日本軍への魂の闘…

『セデック・バレ』 - 新台湾ナショナリズムを象徴する大ヒット映画 (2)

第1部「太陽旗」あらすじ 第1部のタイトルとなっている「太陽旗」とは日本軍旗である旭日旗のこと。 映画は冒頭霧社蕃とブヌン族カンタバン蕃との戦闘から始まる。危ういところを切り抜けて、相手の首を見事出草し、自分の村マヘボ社へと帰って行く青年。…

『セデック・バレ』 - 新台湾ナショナリズムを象徴する大ヒット映画 (1)

2011年の秋に公開された台湾映画。1930年、台湾の原住民が引き起こした反日蜂起である霧社事件を描いた作品。一種の台湾版「ダンス・ウィズ・ウルブズ」、否「硫黄島からの手紙」と言うべきか。右翼が反日映画だと騒いでいたので知っている方も多いだろう。…

『R.E.C.(アール・イー・シー)』- 韓国ゲイ恋愛事情を描く映画

2011年韓国のインディー映画。レックではなくアール・イー・シーと読む。ゲイカップルの離別を描いた作品。監督は自身もゲイであるソ・ジュムン。 なお、韓国映画で2004年に国内公開されたホラー映画『REC』(レック)という映画もあるが、それとは無関係なの…

『心臓がときめく』 - 禁断の世界に足を踏み入れる女教授を描く

2010年製作の韓国インディー映画で、ポルノ(日本で言うところのアダルト・ビデオ)に出演したくなってしまう女大学教授の物語。なお、韓国では非常に似た名前の映画が同年に作られているが、こちらの原題は『심장이 뛰네』もう一本はパク・ヘイルが出演してい…