yohnishi’s blog continued

webry blog から引っ越してきたブログです

2011-09-01から1ヶ月間の記事一覧

9月、韓国盤DVD化、韓国映画評

2011年9月に韓国でDVDとして刊行された(される予定の)韓国映画の、韓国の映画情報サイト、シネ21(一部ダウム映画)における評価を以下にまとめてみた。以下、発行日は Yesasiaサイト記載の発行日、分野はシネ21の区分によるもの、評価平均は評論家及び一般ネ…

Why Japanese Right Wing deny “Seediq Bale"?

Why do Japanese Right Wing deny Taiwanese movie “Seediq Bale”? "Seediq Bale" is a Taiwanese movie about a riot of Taiwanese aborigine against colonization of Japan in about 80 years ago. WEI Te-Sheng, who is the movie director of "Cape No.…

小沢秘書有罪にメディア表現差

一昨日の小沢一郎秘書、政治資金規正法違反事件の判決。 昨日の新聞報道はメディアによって大きな温度差。 読売は見出しを見る限りは、検察調書に頼らず客観的証拠に基づいて認定、というイメージで、小沢一郎氏の犯罪は間違いないという印象。 一方、共同通…

シン・サンオク監督1958年作『地獄花』

シン・サンオク監督の7作目の作品で韓国映像資料院企画DVD-BOX「戦後の風景」収録作品。上京した兄を追って上京した弟の兄弟のソウルでの彷徨を描く。 軍隊を除隊し田舎に戻ったドンシク(チョ・ヘウォン)は、出稼ぎに行くとソウルへ上京したまま消息を絶った…

『我慢できない...』 - 韓国映画を偽装した「日本」映画

韓国映画の中には、決して主流ではないものの日本映画的感性で映画を作る監督たちが存在する。その代表格は、継続して日本人作家原作の小説を次々と映画化していくイ・ユンギ監督(『アドリブナイト』『素晴らしい一日』『愛している、愛していない』等)であ…

書籍: 韓洪九,2010(=2009),『倒れゆく韓国』

韓洪九,2010(=2009),倒れゆく韓国 - 韓洪九の韓国「現在史」講座, 米津篤八訳, 朝日新聞出版社 韓国革新勢力の代表的知識人である韓洪九(専門は韓国現代史)の、韓国の今の社会情勢を解説した本。本書の1章から8章勝までは2009, "특강 한흥구의 한국 현대사 …

カトリーヌ・ドヌーブが戦禍後のレバノンを行く 『Je Veux voir (私は見たい)』

一言で本作品の内容を言えば、カトリーヌ・ドヌーブが空爆後のレバノンを行くセミ・ドキュメンタリー。 以前紹介した『戦禍の下で』でも描かれた、2006年8月のイスラエル軍によるレバノン南部の空爆の後、フランスの大女優、カトリーヌ・ドヌーブは、空爆後…

保険金コメディの韓国映画『怪しい顧客たち』

最近の韓国紙の報道によれば韓国での自殺率はOECD諸国第1位なのだという(そしておそらく日本の自殺率が第2位か?)。そんな時代風潮を題材にした保険コメディ映画が本作。 間もなく脱サラによる退職が決まっている、保険会社に勤めるオ・サンヨル部長(パク・…

映画『セデック・バレ』が台湾で大ヒット

本作品は日本の植民地時代台湾で起きた、ポリネシア系セデック族によって起こされた反乱事件、霧社事件を扱った映画。監督は魏德聖。9/9から台湾で公開が始まったようだが、9/13の朝日新聞の報道によると、台湾では熱狂的に支持されているようだ。国民党も民…

母子の心情描写に徹した韓国映画『海の方へもう一歩』

MBCドラマネットおよびインディーストーリーが共同提供となった、インディー映画。といってもTV局が絡んでいるらしく、スタッフなどもTVスタッフがかかわっているのではないかと思われる。 女子高校生のウォヌ(ハン・エリ)は、父を亡くし、文化センターの陶…

管理者でもアクセスできないフォルダ -Windows7-

とりあえずしばらく前からWindows7はぼちぼちいじっていたが、諸般の事情でいよいよ本格的に使わなければならなさそう。で、いろいろいじっているがXPからいろいろ変わっていて細かいところを追い込もうとすると、結構困る。 今日は、スタートメニューをいじ…

ニン・イン監督北京三部作の第1作 『北京好日』

中国の女性監督、寧瀛(ニン・イン)が国際的に知られるきっかけになった作品。彼女はベルトリッチの『ラスト・エンペラー』で助監督を務めたことがあることで知られる。1993年ベルリン国際映画祭特別栄誉賞、および東京国際映画祭ゴールデンアワードを受賞し…

「ドイツ・イデオロギー」再読

学生時代苦労して読んだマルクス・エンゲルスの「ドイツ・イデオロギー」を再読してみる。今回は廣松・小林編訳の岩波文庫版。まさに、本来まとまっていない手稿であることが明確な編集(もちろん廣松版の編集が決定打かどうかは異論があるかもしれないが、少…

日本版DVD化韓国映画2本 『君に微笑む雨』『戦火の中へ』

国内盤DVD化された韓国映画なので簡単に振り返る。 ホ・ジノ監督『君に微笑む雨(好雨時節)』 昔留学時代の同級生だった、韓国人会社員(チョン・ウソン)と中国人キュレーター(高圓圓)のやけぼっくいに火がつくラブストーリー。 あらすじに関してはこちら(Goo…

IEがISO-2022-JPをサポートしない

昨日、突然知らない方からメールをいただいた。どうも私が以前に作ったWebページが文字化けするという。Mozillaでみても特に問題なし。IEで見てみると、ISO-2022-JPが表示できない。 文字エンコードで指定しようとすると、そもそも選択肢に「ISO-2022-JP」が…

日本のTVの負け惜しみ報道体質

先日たまたま民放の番組を見ていたら、ワールドカップ予選で、日本男子サッカーチームがウズベキスタンに引き分けたことが報道されていた。この中で世界ランク十数位の日本が、やはりランク八十数位とはるか格下のウズベキスタンになぜ引き分けたのか、とい…

イジー・メンツェル監督『英国王給仕人に乾杯!』

先日『つながれたヒバリ』を紹介したイジー・メンツェル監督の2006年作品。国内でも劇場公開され、DVDも出たので幸いにして日本語字幕で見られる。 あらすじに関してはこちら(goo映画) http://movie.goo.ne.jp/contents/movies/MOVCSTD13834/ 国内公式サイト…

「パールハーバー」と「9.11」

再びSeptember 11が近づいてきた。先日、「読み損なわれる『硫黄島からの手紙』」と題して、現代の日本人が、アメリカ人から見た過去の日本人イメージに関してあまりにも自覚がなさすぎる点を指摘したが、今回もその続き。 前回の記事にも参考文献として挙げ…

韓国版"After Life" 韓国映画『ロマンティック・ヘブン』

死と記憶を巡るチャン・ジン監督のファンタジック・コメディ。是枝裕和監督の『ワンダフルライフ(英題: After Life)』を髣髴させるところがある。 タクシー運転手のジウクは新調したばかりのタクシーがいきなりエンスト。そこへ空からラジカセが落ちてくる。…

チャン・ソヌ監督引退

Wow Koreaの以下の記事によると http://www.wowkorea.jp/news/enter/2011/0901/10087997.html チャン・ソヌ元監督が小説「カフェの魚の夏物語」を発表したそうだ。 この記事によると、『リザレクション』の失敗により、6年前に映画界を引退し現在は済州島で…

粋でクール!! ポーランド映画『夜行列車』 -国内版DVD-

昨年あたりから、紀伊国屋からワイダなどポーランドの古典映画作品がDVD化されている。本作はイェジー・カワレロウィッチ監督の1959年作品。 あらすじはこちら(goo映画) http://movie.goo.ne.jp/movies/p13225/ かつて日本でも1960,70年代に社会主義国への関…

「有銭無罪、無銭有罪」 - 韓国映画『ホリデイ』

先日韓国の三大迷宮入り事件を扱った映画をいくつか紹介したが、本作品も韓国現代史上非常に重要で象徴的な事件を扱った映画作品。それは韓国で有名な「有銭無罪、無銭有罪」という諺の起源となったチ・ガンホン事件(1988年10月)だ。監督は国内では『ホワイ…