yohnishi’s blog continued

webry blog から引っ越してきたブログです

ギリシャ

英盤アンゲロプロスDVD-BOX III画像クオリティと『ユリシーズの瞳』の謎

イギリス版、テオ・アンゲロプロス・コレクション第3集が発刊し、予約注文していたディスクが来た。 内容は『ユリシーズの瞳』『永遠と一日』『エレニの旅』『第三の翼』。すでに前2者は持っているので、『エレニの旅』『第三の翼』狙いでコレクションのDVD-…

テオ・アンゲロプロス死去

下記の記事によると、テオ・アンゲロプロスが1月24日、新作撮影中にバイク事故で死去したそうだ... http://www.asahi.com/showbiz/enews/RTR201201250073.html 絶句... ギリシャ財政危機の時は海外のTVの取材にも応じていたのに... 当ブログ中の関連記事 htt…

イギリス盤 アンゲロプロス・コレクションDVD-BOX刊行予定

イギリスのArtificial Eyeからアンゲロプロス・コレクションと題してアンゲロプロス初期作品集のDVD-BOXが出る。 5枚組DVD-BOXが、10月に第1集、11月に第2集として出る予定で、合計10本の作品が収録される。すでにフランスのポチョムキン盤を比較的高画質なD…

『シテール島への船出』- 左右対立解消後の虚無感を描くアンゲロプロスの映画

テオ・アンゲロプロス1984年の作品。『1936年の日々』から『アレクサンダー大王』までギリシャの近現代史を扱ってきたあと、再び同時代に回帰した作品。ギリシャの右派軍事政権崩壊後の虚無感を描いた作品で、後の、鉄のカーテン崩壊後の東欧の状況を予見す…

テオ・アンゲロプロス『ユリシーズの瞳』DVD評

テオ・アンゲロプロスが1996年にフランス、イタリア資本で撮った作品。それまでギリシャ現代史を扱っていたアンゲロプロスが、視点をバルカン半島に拡大した作品と言って良い。 あらすじはこちら(goo映画) http://movie.goo.ne.jp/contents/movies/MOVCSTD17…

テオ・アンゲロプロス作品 『アレキサンダー大王』 DVD評

テオ・アンゲロプロスのギリシャ史を扱った作品の一つ。時代の想定は20世紀に変わる前後。 本作品のあらすじはこちら(goo映画) http://movie.goo.ne.jp/contents/movies/MOVCSTD13894/ 左翼陣営支持者であったテオ・アンゲロプロスが初めて、スターリニズム…

テオ・アンゲロプロス監督『旅芸人の記録』

ギリシャの1930年代から50年代にかけての政治の季節を、旅芸人の一座の命運と彼らの視線を通して描いた作品。 あらすじはこちら(goo映画) http://movie.goo.ne.jp/contents/movies/MOVCSTD8070/ 本作を見て、イム・グォンテク監督による韓国映画『太白山脈』…

やはり(当然だが)、PAL方式のDVDの方が画質が良い

以前のブログ記事にて、LVP-HC7000を導入したらPAL盤がきれいに再生できるという記事を書いた。(http://yohnishi.at.webry.info/201006/article_3.html)ここのところ、アンゲロプロスのフランス盤と日本盤を比較して、今更ながらそれも極めて当然であること…

フランス arte video盤アンゲロプロス作品DVDと国内盤の比較

ところで、今回のフランス、potemkine盤に先行する2007年にフランス arte videoから『ユリシーズの瞳』『永遠と一日』の2枚組DVDが出ている。arte videoは必ずしもハイクオリティを謳ったDVD出版社ではないが、過去何枚か見た限りでは、映像自体のクオリティ…

フランス盤アンゲロプロス作品集 - 続報

その後、更に確認してみると、アンゲロプロス作品集でフランス盤と日本盤で収録時間が異なるものがある。 今のところ確認したものは以下の通り 日仏で表記されている収録時間に差がないもの 旅芸人の記録 1936年の日々 シテール島への船出 再現 日仏で表記さ…

フランス盤アンゲロプロス作品集の画質など

国内盤(紀伊国屋書店)テオ・アンゲロプロス作品集DVDの一部を持っている。このDVD、もちろん、世界最初にアンゲロプロスの初期傑作をDVD化してくれたという意義は大きいのだが、画質があまり良くないのが難点である。例えば『旅芸人の記録』など、暗い場面で…