yohnishi’s blog continued

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古都の実 - 日本酒

 最近、東京近郊の我が家の近所でも安く出ている大吟醸酒大吟醸なのに激安700円以下ででていたお酒。 京都の輝き.jpg 京都の輝き2.jpg  京都産の品種米「京の輝き」を使っているらしい。ラベルを見ると、山本本家、充填、醸造所、鶴正酒造とある。これは何だろうとネットで調べてみると、山本本家は酒類の販売を行っており、山本本家を含む5社で旧山本本家の蔵で集約醸造を行っているとある。要は他社にも自社の酒蔵を貸して醸造をさせているらしい。さらに山本本家は「鳥せい」という居酒屋チェーンを営んでいるという。おそらく居酒屋チェーン向けにOEM納入しているお酒ではないかと思われるが、コロナ禍で販売できず、在庫処分品を東京の量販店に持ち込んでいるのではないだろうか。  味の方は、あまり大吟醸らしくない。通常の吟醸と言われても通りそうで、大吟醸にしては、比較的コメの味がしっかり出る。これはこれで悪くないが吟醸香は少なめである。甘味は中庸という感じである。とはいえ、600円台で買える酒としては間違いなくコストパーフォーマンスは高い。  

いきなり眞子さまが眞子さんに...

 今晩NHKのニュースを見ていたら、いきなり眞子さまだったのが、眞子さんに...

一挙に格下げというのが、当然とはいえ何とも...

妹は相変わらず、佳子さまなのにお姉さんは眞子さん、というのも...

 ともあれ世間はどういおうと、幸せな出発になることを祈っておこう。

一体、菅首相とは何だったのか

 結局、菅首相とは、菅内閣とは何だったのか... マスメディアの分析によれば、策士、策士に溺れて自滅、という論調が多いようだが... それが正しいとすると、結局彼は、日本人の健康を守ろうという使命感もなく、ただただ自分の権力維持だけのための策だけで上り詰めたということか。だとすると、こんな人物が首相になってしまう政治構造自体が末恐ろしい。

 ただ、今までの報道からすると、少なくとも次のようなことは言えそうだ。

・エンパシー能力の欠落

・「国民へのマウンティング」権力観

・自己評価が過剰に高い... 自己を客観視する能力に疑問

・不都合な情報を直視せず、自分の都合の良いストーリーだけ信じる、ご都合主義の解釈

・極度の説明能力の欠如

1. エンパシー能力の欠如

 従来、エンパシーとシンパシーは両方とも共感、同感、同情などと訳されて、その違いは日本社会では十分よく理解されてこなかった。しかし、最近ブレイディみかこ氏の著書『他者の靴を履く: アナーキック・エンパシーのすすめ』によってその違いが知られるようになってきた。つまり感情的に共感できなくても、立場の異なる相手の事情を察して理解する能力ということである。つまり感情というよりは知性の一種である。

 菅首相が就任して最初に言ったことが、「自助」の強調だったので、そのあたりからエンパシーが欠如しているのではないかと思っていたが、就任するにつれ、ますますその思いは確信に変わった。例えば、平気でコロナは中等症は自宅療養しろ、などと言えてしまう神経である。マスメディアは、コロナ中等症と言っても一般的な感覚とは異なり、かなり重篤な状態で酸素吸入が必要な状態だと報じていたが、酸素吸入が必要な人間を自宅に放置したら、見殺し以外の何物でもない。

 また政権交代劇の直前、いくら岸田氏の「争点」つぶしとは言え、事実上今まで支えてきた二階氏を平気で切って、安倍、麻生にすり寄るような「奇策」を考えつくなど、切られた方がどう思うか、ということに思い至らないあたりである。

 尾身茂氏は、世間がコロナの大変さへの理解が足りないとたびたび繰り返していたが、あれは「首相」の理解が足りないと本当は言いたかったのではないか。それも首相のエンパシー能力の欠如に起因していると思われる。

2. 「国民へのマウンティング」権力観

 これは、5.の極度の説明能力の欠如とも関わると思われるが、そもそも菅氏は、国民、野党に対して丁寧に説明することが、自分の権力や権威を傷つけるものだと思っているフシがあるように思える。説明することが、あたかも、国民に「へりくだる」、国民の前にひれ伏すかのように思っているのではないか。従って、国民の事情など斟酌せずに自分の意思を国民に押しつける、いわば国民に対して無理矢理「マウンティング」することが自分の権力の発揮であり、権威の維持に必要なことだと思っているのではないか。

 上での述べたが、国民に対する「自助」の強調、事実上のコロナ中等症患者の切り捨て宣言などは、そのような意識から来ているように思われる。

 

3. 過剰に高い自己評価 ー 自己評価能力の欠如

 8/13に以下のような報道がなされた。

菅首相が謙遜?コロナ対応問われ「自己評価は僭越」」2021.8.13 朝日デジタル

https://www.asahi.com/articles/ASP8F6Q6XP8FULFA025.html

 この報道が流れたとき、菅首相は、自分のコロナ対応がすばらしいと自画自賛しているのかと、呆れてしまった。もちろん「僭越」という国語の意味をちゃんと知っているなら、という前提だが (それも怪しい?)。自分で評価することが僭越ということは、自画自賛しかねないので遠慮しておく、ということである。この人は本気で、自分のコロナ対策はすばらしいと思っているのか... と開いた口がふさがらなかった。詐欺師は自分自身を騙すところから始まると言われるが、まさにそれである。

 また、7月はじめに、各社の世論調査菅内閣の支持率が軒並み20%台に落ちてしまった直後、被害者認定が受けられない原爆被害者が国を提訴した裁判で国が負けたときに、菅首相は上告を断念した。今までの菅首相としては考えられない姿勢であったが、流石に内閣支持率の低下を見て、今まで通りの姿勢では、これはまずいと思ったのだろう。ところが、上告断念後しばらくして世論調査で、「五輪やって良かった」という人が77%だったという結果を受けて、直後、コロナ中等症患者の自宅待機を国民に命じた。おそらく、これで自分に対する支持率が一挙に逆転上昇した、賭に勝ったのだと思ったのだろう。そこで再び国民に対して高飛車な姿勢、「マウンティング権力観」を発揮したのであった。五輪支持率の上昇が直ちに自分の支持率の上昇だと思えるところが、呆れてしまう。

 

 さらに総裁選をめぐるドタバタに関しても、二階を切れば、自分は浮上する、つまり今の内閣の支持率が悪いのは、自分のせいではなく二階のせい、と思えてしまう神経が、また信じられない。

 以下の報道を見ても、

「「お前と一緒に沈められねえだろ」退陣表明前夜、“2A”から首相に三くだり半」西日本新聞 2021.9.13

https://www.nishinippon.co.jp/item/n/795598/

 この報道が事実なら、内閣の支持率の低下は自分のせいでないと最後まで首相が確信していたということである。麻生氏からあそこまで露骨に言われるまで分からなかったということである。

 

4. 不都合な情報を直視せず、自分の都合の良いストーリーだけ信じる、ご都合主義の解釈

 このような過剰な自己評価の高さは、ささに不都合な情報を直視せず、ご都合主義のストーリーだけ信じる姿勢から来ていることは明らかである。第2次大戦の日本の敗戦も、軍が不都合な情報を直視せず、ご都合主義のストーリーで突き進んだことが最大の要因だったが、まさに菅首相は日本の第三の敗戦の将である。

5. 極度の説明能力の欠如

 例えば、岸田氏に対する「争点潰し」も、そもそも論叢に持ち込まないようにする、という姿勢が見え隠れする。やはり根本的に説明能力が欠けているのだろう。逆にそこから「国民へのマウンティング権力観」が生まれたのかもしれない。前にも指摘したが、首相の的外れな回答を壊れたレコードのように繰り返すのも、結局彼の言いたいことは「俺は正しい」しかなかったのではないか。

 やはり菅辞任の報を受け、株価が上昇するのももっともである。

 とは言え、後任の総裁に、岸田、高市、河野の誰がなっても絶望的である。せめて野田聖子が立候補にこぎ着ければとは思うが...

二階外しが争点なの?

 どうも腑に落ちない唐突な菅首相の不出馬宣言だが、以下の記事では、二階外しは争点つぶしだと指摘している。

「争点つぶしか窮余の策か「二階外し」でも求心力回復は不透明」西日本新聞 2021.9.1

https://www.nishinippon.co.jp/item/n/793883/

菅首相、「二階外しで衆院解散」シナリオの大誤算」東洋経済オンライン 2021.9.2

https://toyokeizai.net/articles/-/452378

 岸田氏が総裁選に立候補したときに二階外しを公約したので、菅が争点つぶしとして、自分も二階外しする、と言ったらしい、という話である。しかし、そもそも二階外しが争点なの、と思ってしまう。それはあくまで自民党党内事情でしょう、国民には何にも関係ない話でしょう。結局彼らは、権力掌握だけに関心しかなく、日本の政治をどうする、コロナ禍から国民をどう守るなんて、2の次、3の次なんでしょうと思ってしまう。

 しかも人事権を振り回せばどうとでもなると思っていた節もあるところから、やはりこのお方は、相当「お頭がご不自由」なようで... ただ、それでとりあえず「うまくいっていた」のが安部-菅政権の今までだったんだろうな...

 一方こんな記事も

「なぜ君は総理大臣になったのか…「感動レベル」でひどかった! 菅首相、辞意表明までの“動き”」文藝春秋オンライン 2021.9.4

https://bunshun.jp/articles/-/48453

 アフガニスタンからの日本人や日本関係者への退避に菅首相は全く関心を持っていなかったという。まさに権力の亡者である。そもそもオリンピックをやれば国民が浮かれて、コロナ失策も帳消しになると考えていたフシがあるころからそう思っていたが、まさに、感動レベルでひどい!

 とはいえ、自民党内部事情しか争点に持ってこられない、他の自民党総裁候補も同工異曲である。

 ただ、菅首相の9月解散説を報じたのは、毎日と読売であるが、それをリークしたのはだれか。それが報じられなければ、ここまでン進退窮まらなかった可能性もある。菅首相が何らかの謀略にはまった可能性もまだ否定できない。だからと言って菅首相が感動レベルでひどいのは変わらないが。

政府無謬神話への固執

 菅首相は、国会答弁でたびたびあるいは質問の意図をずらして見当はずれな答弁を反復していた。まさに壊れたレコードのように。昔職場にこんなトンでもジジイがいたことを思い出したが、到底、宰相の器ではないといえよう。日本の癌である。

 ところで、結局この菅首相の見当はずれな答弁、結局言葉は違えども同じことを言っているのではないか。つまり、「政府は、私は間違っていない、正しい」と繰り返しているだけなのだ。「安心安全な五輪を行う」→「政府は、私は間違っていない、正しい」、「適切に対処する」→「政府は、私は間違っていない、正しい」、「私なりにお答えしている」→「私は間違っていない、正しい」... 言葉はいろいろ違えども、結局これしか言っていないのだ。何を聞かれても、「政府は、私は間違っていない」のナントかの一つ覚えなのである。

 結局これは菅首相が、政府無謬性神話を守ろうとして躍起になっているということだろう。つまり、政府は間違わない、正しいと言い続けることこそ権力維持につながる、と考えているのである。もし政府が間違いを認めれば、袋叩きに会い、失墜すると考えているのだ。これはいわゆる「歴史修正主義者」一般に共通する態度である。決して日本の過ちを認めようとしない。過ちを認めないことが、自らの威厳と権威を守ることなのだ。そして自らの過ちを否定するためには事実の歪曲もいとわない。

 このような態度であれば、政策のエビデンスに基づいた検証などやるわけはないし、いつまでたっても同じ失敗が繰り返されるだけである。エビデンスに基づいた検証とは、政府の不都合、失敗にも誠実に向き合って、修正するということなのだから... エビデンスの検証をやらなければ、いつまでも自分たちが正しいと言い続けられるのだから...

 ただ、この菅、安部に共通する態度、分からなくもない点もある。というのは彼らは民主党政権の失敗を見ているわけであるから。おそらく、彼らは民主党政権の失敗とは、自ら過ちを認めたことにある、と総括しているのだと思う。そこから、何が何でも自ら過ちを絶対認めないことが権力維持の手段だと悟ったのだ。

 これは国民にも責任がある。失敗を認めたら袋叩きにする態度である。民主党政権しかり、舛添前東京都知事しかりである。刑事犯罪を犯したのならともかく、少なくとも、一度の失政に対しては、それを修正する機会を与えるべきであり、袋叩きにして引きずりおろすというのは間違っている。舛添は、都知事選で、間違いをただす機会をくださいと訴えたが、都民は無残にも引きずりおろしてしまった。しかし、小池百合子都知事は何をやったか。築地市場問題で散々騒いだ挙句、結局うやむやにしてしまった。ただ既定方針通り進んだだけだった。小池都知事は散々騒いで炎上させた挙句、既定方針通り進める以外何もやっていない。選んだ奴は馬鹿なのである。

 結局国民は、間違わない政治、政府を求めて、結果的に間違いを認めない政治、政府を生み出してしまったのだ。その間違いを認めない政治、政府の象徴こそが、安倍政権であり、菅政権であったのだ。

なぜ菅首相はぽっきり折れたのか... ?

 菅首相が、「コロナ対策に専念したい」と称して辞任したが、この夏に再放送されたNHK映像の世紀を見直して、これは、リンド・ジョンソン大統領の大統領選不出馬のメッセージをパクったな、と思い当たった。ジョンソン大統領も、ベトナム戦争対策に専念するので大統領選に出馬しない、と言っていたのだ。

 果たして、菅自身が見ていたのか... いや、歴史に学びそうもない人物だからそれはあり得ない。まさに、歴史に学ぶことなく、「失敗の本質」をそのまま地で行って失敗を繰り返すような人物だからだ。自分の希望通りになると、現実を直視せず、都合の良い解釈で突き進み、不都合な情報を無視と、まさに日本の敗戦をそのままなぞるような失敗を地で行ったのだ。おそらく、ゴーストライターが誰か見ていて、それをパクったのだろう。もっとも国内では、分かり切ったことを今更言うな、というような反応のようだったが... リンド・ジョンソンの方が何百倍もましだ。リンド・ジョンソンに失礼である。

 とはいえ、なぜ菅首相がここにきてぽっきり折れたのか謎だ。

朝日新聞の解説では、二階派から、自分たちが冷遇されているという不満の声が渦巻いていたから、と解説していたが、二階派なくして菅再選はあり得なかったはずなのに...

 もしそれが本気だったとしたら、菅首相は本当に裸の王様だったことになる。人事権さえ振り回せば、二階派だろうが何だろうが自分の思い通りになると、思いあがっていたということになる。だとしたら、菅首相は本当に相当「頭が不自由」な人物ということだ。だとすればこんな人物が長く官房長官を務めていた自民党政権とは相当お寒い、という話だ。

 あるいは朝日新聞が、取材不足で真相を解き明かせてない、あるいは知っていても伏せている可能性もあるが... こちらの可能性も結構否定できない。

菅首相 自民党総裁選不出馬を受けて株価が上昇

 突然、菅首相自民党総裁選不出馬を表明したという。それを受けて株価が急上昇したというから、菅首相の存在が日本の経済においてどんな存在だったのかを如実に語っている。完全に日本の癌になっていた、ということだ。

菅首相の総裁選不出馬受け 株価が急上昇 日テレニュース24 2021.9.3

https://news.yahoo.co.jp/articles/948541490bb0d86ab5dba0704ff4b4171dade3b6

 とはいえ、今まで強気一方だったのがなぜ突然ぽっきり折れてしまったのか。どうも何かウラがあるようにしか思えないが、そのウラが解明されない限り、菅首相の事実上の辞任が、日本社会をいい方法に向けることはない気がする。

 とはいえ、今総裁選出馬を取りざたされている人物を見ても、希望のある方向に日本を率いていく人はあまり見当たらないような気がするが... 意外と高市早苗あたりがダークホースのような気もするが、結局安倍晋三の操り人形になるような気がしてて、どうもいい方向には転ばないだろう。稲田朋美よりはましかもしれないが...